旅立ち

はぁ~、忙しかった! 娘 (小焼け) は第一志望の大学に合格し、3 月末から遠方で新しい生活を始めた。ふぅ~やれやれ。

受験準備 (出願関連は本人がするけれど、入試前日のホテルや新幹線の予約などは私)、卒業式、入試、合格発表&入学手続き、アパート探し&契約、必要な家電・家具・日用品の購入&引っ越し 、そして入学式。これらの一つ一つが完了するまでの日々を思い出す。もう二度と同じことはできないだろうと思えるほどの怒濤の日々。手違いがあってはいけないと、大切なことは書き抜いてよく見える所に貼った。スマホにもアプリを入れ、夜中に うとうとしていても「あっ、そうだった!」と飛び起きて To Doリストに記入したこともある。遂に一山越えた時、どれだけ痩せ細っているかと体組成計に乗ってもみたけれど、人は 心痛では体重も減らず、脂肪も燃焼しないようだ(私の食欲が落ちないだけ?)

 

ご長男が大学入学なさったmosgreen3111さんのブログを「うんうん、おっしゃる通りです!」と頷きながら まるで我がことのように拝読した。(最後にお書きになった【食卓の私の席の隣が空き、長男のお茶碗と味噌汁椀を戸棚の少し奥に収納した時に押し寄せた気持ちは、子育てに一段落した誇らしさよりも、淋しさの方がはるかに大きかった】という箇所では 私もほろり。(心情を綴られるmosgreen311さんの文章力のなんて素晴らしいこと・・・。憧れます)

↓ mosgreen3111さんのブログ記事です

【長男独り立ちの日】 - 農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言 (hatenablog.com)

 

えっさん(id:gwss)のブログを拝読すると、お孫さんの引っ越しの為に、車中泊仕様だったご自分の車の内装を 運搬用に大きく変えられたとのこと (さぞ大変だったことでしょう)。お孫さんに注がれる温かいお気持ちが伝わってきて ほっこりしながら「お疲れさまでした」とお声がけしたい気持ちになった。

↓ えっ(id:fwss)さんのブログ記事です(こちらは3月31日ですが、4月3日にはお引っ越し関連の記事があります)

孫の大学進学でアパートへ荷物運搬をするための準備‥ - fwssのえっさんブログ (hatenablog.com)

 

さて、私はようやく以前の生活に戻りつつある。厳密にいえば「以前の生活」ではなく「結婚して以来 初めての一人暮らし」。ふと気が付けば、あら? 時間が自由になった?! 食事もお風呂も読書も自分のペースでできる。仕事 (在宅ワーク) の段取りが既に整っている日は寝坊だってできる。小焼けが居なくなって寂しくはあるけれど、「母親」から「私」に戻った感じ。でもこんな性格ゆえ、心しておかないと、自由を通り越して自堕落な生活になりそう。「ちゃんとするのよ 夕暮れ」と自分を叱咤激励する。

 

ウォーキングも再開した。久しぶりに訪れると桜が満開だった。今年は無理かもと諦めかけていたけれど 間に合った。美しいなぁ。桜並木の遊歩道で三人のお子さんを連れた若いお父さんを見かけた(お母さんの姿はない。お仕事か 何かご用かな?) 抱っこ紐(ベビーキャリー)を使って赤ちゃんを右手で抱っこ。片手とはいえ、しっかりと手を添えられている。お父さんの左側には よちよち歩きの女の子が手を繋いでいる。そしてお兄ちゃん ( 3歳くらい)はおとうさんの右側。お父さんと繋ぐ手は赤ちゃんと妹に譲って お兄ちゃんはぴったり寄り添って歩いている。穏やかな雰囲気のお父さんと可愛い子供達。桜を背景に 素敵な情景。向こうに車が見えると、よちよち歩きの女の子がすぐさま手を上げた。まっすぐに伸びた腕と ちっちゃな指。ここは遊歩道だから車は入っては来ないけれど、以前から横断歩道の渡り方をちゃんと教えて貰っているのね。愛らしいなぁ。「年齢が近い 幼いお子さん 3 人の子育ては大変でしょうけれど、過ぎてみれば一番幸せで 輝いている時期かもしれません」と、私は心の中で若いお父さんにエールを送る。

 

この公園は 小焼けがまだ高校生だった時、よく一緒に訪れた。ウォーキングコースを数周歩く私と、隣のジョギングコースを走る小焼け。私が 1 周する内に 小焼けは追いついてきて、並んでおしゃべりをしながら少し歩き、「じゃあまた走ってくるね」とジョギングコースに戻る。ポニーテールを揺らして軽やかに走り去る後ろ姿を 目に焼き付けておこうと思ったのだった。

小焼けは早くに父親と死別したので学校行事に父親の姿はなかった。寂しい思いもしたことだろう。子煩悩 (=親馬鹿) な お父さんが大好きだったから、嬉しいことがあればすぐに報告し、迷うことがあれば相談にのって欲しかっただろう。そんな思いを小焼けは口に出すこともなく、それどころか、父親 (私の夫) の代わりをするかのごとく 私を支えてくれた。いろいろ思い起こせば、健気で不憫で鼻の奥がツンとする。今はもう小焼けの姿も声も ここには無いなぁ・・・、夫とて娘の成長していく姿を見守ることもできず さぞ無念なことだろう・・・等と思いながら歩く。

 

夜に小焼けからLINE (ビデオ通話) がかかってきた。「これ、作った!」と画面に今日の夕飯を映している。具沢山のお味噌汁に、炊きたてご飯。鶏肉のバジルソース炒め、野菜サラダ、フルーツの入ったヨーグルトもある。偉いねぇ。母さんは一人暮らしになって気が抜けちゃったわ。薬を飲まなくちゃいけないから、とりあえず何かお腹に入れよう、って感じで簡単なものでおしまいにしてる。

一人暮らしになってふっと不安になる時がある。具合が悪くなっても救急車を呼んでくれる家族は もういない。先日、頑張って大がかりな片付けをしていたら、不揃いに重ねた段ボール箱の中に尻餅をついたまま抜けなくなった。え~っ、嘘でしょ?! いったい どうしてこんなことに!?と必死でもがく。もしかして私、このまま誰にも発見されずにミイラになるの? 尻餅ついたままのミイラ・・・。カッコ悪すぎ。

 

小焼けの最近をまとめると以下のようらしい。

・講義の履修届はもう提出した。単位不足にならないよう確認しつつ、興味深い選択科 目を選んだ

・部活の入部申し込みもしてきた。週3回だけど楽しそうな部活で楽しみ。

・留学の説明会にも行ってきた。そこに『私、こんな格好だから 友達まだできないんだよね』という新入生がいて、確かに個性的ではあったけど面白くて良い人だった。友達になったよ。大学っていろんな人がいるね

・明日はボランティア (合格が決まってすぐにネットで探したらしい) の説明会に行く。地域の人達の運営だから 幅広い年齢層で、大学とは違った学びがあるかも

講義が 18 時まである曜日もあるけど、15時以降は講義がない曜日が週に 2 日あるので、その日はバイトすることにしたよ。問い合わせたらオンラインで面接だって。バイト料の支払いは銀行振り込みになるから 指定された銀行の口座を作らなくちゃいけないらしい。銀行印がなくても ネットで全部できた  (へぇ~、なんか私より手際が良いねぇ)

・バイトでは自分で用意しなくちゃいけないものがあるとのことで、大型ショッピングモールに買い物に出かけた。そこで、着物売り場の店員さんに捕まって、誘われて 断り切れずに着物を試着する羽目になった。(あ~、そういうことだったのね。どうして着物を着ている写真が送られてきたのかと不思議だった。しかも着ているのは振り袖じゃなくて訪問着。なんでやねん。若奥様に間違えられてる?

・高校 (あるいは幼稚園) 時代からの友達とは しょっちゅう連絡を取り合っているようだ。お互いの部屋の様子や作った料理などを TV のように生中継しあっているとのこと。「 Yちゃんの部屋は 引っ越したばかりの時には お母さん達が素敵にセッティングして帰られたのに、1 週間経ったらもう散らかっていた」と笑いながら報告する

・昨日の日曜には、「桜の綺麗な所を見つけた」と、動画と写真を送ってきた。構図やピントの合わせ方が上手だ。びっくり。

・「もうすぐ健康診断がある」と言う。そっか、でも何の準備もいらないね。おとなは数値が少しでも良くなるように、せめて健康診断の前だけでもと 摂生したり悪あがきするのよ。若いってそんな心配もいらなくていいわねぇ。

・おばあちゃん (私の母) が「仕送りが足りなくなって、食いしん坊の小焼けが食事を我慢したら可哀想だから、年金の受給月にお小遣いを送ることにするね」とLINEで伝えてきたとのこと。小焼けは「バイトもするし、大丈夫よ」と言ったけれど、結局 ありがたく 頂くらしい。おぃおぃ。送金方法をおばあちゃんが調べたら、銀行関連はどこも手数料が かかるので PayPayに落ち着いたとのこと。お小遣いの渡し方も令和だなぁ。

 

上記のような感じで、親が案ずるまでもなく、娘はアクティブに 楽しく 機嫌良く過ごしていることに安堵する。

18歳の感性

新しい年を迎えて早々に伝えられた悲惨なニュース。2 週間を過ぎても復旧の目処も立たない状態で 1日 1日を過ごされている方達。先の見えない不安と恐怖の中、寒さが追い打ちをかける。思いを馳せるしかできない自分の無力さが悲しくなる。

そんな中、被災地の受験生の様子がニュースで流れた。インタビューを受けている人達は言う。「大変だけど、今まで頑張ってきたのだから、負けずに精一杯 力を出し切ります。」 目標に向かって一生懸命頑張ってきたのに、最後の追い込みも思うように できない状況にあって、自分に言い聞かせるように語る受験生。その姿を頼もしく思いながら、積み重ねてきた努力が花開くようにと祈るばかりだった。

 

大学入学共通テストの前日、学校は休みだった。突然、娘 (小焼け) が言う。「ねぇ、お母さん、私、感性が鈍いのかなぁ。自分が分からなくなったよ。」 はい? この期に及んで何ですと?

よくよく聞いてみると次のような経緯らしい。クラスの仲の良い友達からLINEが届いたのだけれど、動画が貼ってあり「感動した!」と、ひと言 添えてあったとのこと。彼 (仮に P 君とする) と小焼けは気が合うようで、将来の夢など話していて とても楽しいのだと言っていた。それなのに 今回はどうした? 

小焼けは P 君から送られてきた動画を私にも見せてくれた。見終わって「ん?ん?」と私も混乱する。それどころか、心がざらざらするような心地悪ささえ湧いてくる。小焼けはつぶやく。「この動画のどこの部分に P 君は感動したのかなぁ? 私は、これは社会保障制度が機能していないという風刺だと感じたんだけど。個人の犠牲の上に成り立つような、自己責任社会ではいけないんじゃないの?」

あれっ? 私が感じたのと同じことを 娘が言っている。我が家は どちらかというと おちゃらけた家族で、しょーもない冗談を言って突っ込みを入れて・・・という暮らしをしている。それでも何かのきっかけで、「こういうのどう思う?」という話はするので、無意識とはいえ、私は自分の考え方を小焼けに押しつけてしまっていたのかなぁ。

「で、小焼けは P 君にどのように返信したの?」と尋ねると、「せっかく感動しているのに水をさす訳にもいかないから、LINEで会話をする中で P 君の感動のポイントを探して『つまり、こういうことかな?』と恐る恐る尋ねてみたら『そーゆこと!』と返事がきたよ。でも、私にはそう思えなくて もやもやするんだけど、私の感性が鈍いのかなぁ」と言う。う~ん。感じ方って正解・不正解ってものでもないしねぇ。

 

P君はウチにも遊びに来たことがあるけれど、話していて楽しくなる素敵な男の子だった。小焼け情報によると、このたびの共通テストの結果も第一志望大学の合格ラインに達しているらしい。すごいねぇ。

「いろんな考え方があるのだから、自分とは異なる見方・考え方に触れるのも良い刺激になるんじゃない?」と言うと、小焼けは「う~ん。感動って感覚だから、それを説明されないと分からないほどかけ離れるのも、どうかなぁ?」

まだお互い高校生。将来この頃を振り返って18歳の感性が懐かしくなる時がくるかも。

二人の結論:「大学入学共通テストの前日に私達、何やってんだか」

 

 

季節の移ろう頃に

久しぶりに自分のブログを開くと、前回の記事から3ヶ月近く経過している。びっくり! その間、何をしていたのかと振り返れば、日中は頑張っていたような気もするし、夜は気力・体力がなくなり、「今日はもう寝よう」・・・の繰り返しだったような気もする。

そう遠い日のことでもなく、忘れようとしてもいないのに 思い出せない日常。危ない私? 備忘録としてブログに書き留めておかねば、その内すっかり脳裏から消え去る。遠い将来に思い起こせば、平凡な、だからこそありがたく幸せな今の日々。時間軸がいささか ずれるけれど書き留めておこう。

 

★自宅で仕事をしていると TVから美しい音楽が聞こえてきた。ポルトガル民族音楽のファドだ。 画面に目を移すと、正装した男性が朗々と歌い上げている。よく響く伸びやかな歌声に合わせて 歌詞が翻訳されていた。『♪ 小麦を大切にね。小麦をダメにする人はパンをダメにするんだ ♪ 』(←これが何度も繰り返される)哀愁を帯びたメロディにこの歌詞か~い? さすが、大地にしっかり足をつけて生きていく人々の歌、ファドだ。

 ↓ 上記の小麦の曲ではありませんが、私が遙か昔に魅せられたマドレデウスのファドです。

youtu.be

 

★娘 (小焼け) と一緒に 2 回目のコロナに感染した。今回は熱がさがっても頭痛と味覚障害が長引き、倦怠感も辛かった。「今日はもう寝るよ。明日頑張る」の繰り返し。(←あら?これって感染前と同じような・・・)

 

★ようやく元気になった頃、遠方まで行く用事ができた。どのくらい時間がかかるのか検索すると、新幹線利用だと到着駅からの移動がかなり大変そう。飛行機なら乗っている時間をかなり短縮できるので 飛行場からの距離は多少あっても大丈夫かな?と思い、再検索してみる。すると、どこをどう間違ったのか「徒歩で 7日」と出た。え~!徒歩?! なんでやねん?! コンピュータが「距離」÷「人間の歩く平均速度」で割り出した計算結果に間違いはないのだろう。でもこれって、休憩時間も睡眠時間も入ってないよね? ニュースで最高気温が日々更新される猛暑の折、不眠不休で 7 日間歩き続けたら死んでまうやないか~。AI もこうなると、融通が利かなさすぎて 間が抜けた感じがなんだか可愛い。

 

職場の厚意で、今までいた部署から 在宅ワーク専門へ切り替えて貰ったお陰で時間が自由になるのがありがたい。「仕事の合間にでも」と軽い気持ちで応募したバイト。ところが、私にとっては荷が重すぎ、本業に支障が出そうなほどだった(さすがに本業優先したけれど、その分、時間のやりくりが大変だった)。春に始まった契約が 秋にようやく終了する。「あと 3 回、あと 2 回・・・」と指折り数え、最後の提出期限まで頑張る。もうこの頃は息切れして、ゴールのかなり手前で倒れ込み あとは気力と責任感だけで、ずりずりと地面を這いながら ようやっと進み、ゴールラインに手を伸ばして力尽きた・・・という感じだ。

私の知識不足や力量のなさが原因なのだが、資料調べや原稿書きに思いのほか時間を取られ、それでも まとまらないのが情けなくもあり 辛くもあった。途中で何度も「私はもう一生 このバイトには手を出さないからね。絶対!」と家族に (問われてもいないのに) 八つ当たりのような宣言もした。

こうして迎えたバイト終了間近の日、1 通のメールが届いた。丁寧な労りの文面を眺めながら、これでようやく解放されるのだと嬉しさがこみ上げてきた。そのメールの最後に「もしよろしければ、今度はご自分でテーマを見つけ、自由に書いてみられませんか?」とある。はい? なんですと? 倒れ込んだ人間を更に鞭打とうとしてます? だが、今までのように定期的でなくて良いし、謝礼も 1.5 倍になるらしい。う~む。懲りたはずなのに なんでちょっと乗り気になる? 喉元も過ぎてないのにもう忘れてる アンポンタンか?私。しかし、よくよく読んでみると、「原稿提出は毎日でも結構ですが、謝礼は採用された場合のみです」とのこと。「毎日投稿して 1ヶ月だとかなりの金額になるよね?」と囁く私に、もうひとりの私が「やっぱ、やめよう!」ときっぱり告げる。採用されない可能性大なりだもの。

ん? これってデジャブ? 過去にもこんな経験をしたような気がする。う~ん。なんだっけなぁ。・・・・・・あ~、思い出した。遠い昔、通販で恐竜の組み立てキット(定期的に体の一部が送られてきて、数回で 1 体完成する仕組み)を購入していたことがあった。「もう堪能したし、これで終わりにしよう」と思っていると、最後の尻尾の部分と共に 次回の新たな恐竜の頭部が同封されていたのだった。エンドレスか~い? なんかこれに似てるなぁ・・・。

↓ バイトのドタバタ記です

yugure-suifuyou.hatenablog.com

 

★朝夕はいささか凌ぎやすくなった頃、満月を見上げながら ふと思う。「私の愛する男の人は、なかなかこの家に居付かないなぁ。たま~に ふらりと立ち寄るけれど、そそくさとすぐにまた出かけてしまう。今頃どなたの所にいるのやら?」。その男の人の名前は ゆ・き・ち。 このバイトが終わると 連れ立って我が家にやって来る。ふふふ。あんなに頑張ったのだから、今回は滅多なことでは手放さなくってよ。(←バイト代を当てにして、先にシャワーヘッドを購入し、普段は口にできない美味しいものを食べてしまったことを すっかり忘れている)

 

★夏休みの小焼けは忙しかった。朝から夏期講習へ出かけ、空いた時間には図書館や自習室で勉強し、部活にも顔を出し、英検や模試も積極的に受けた。その他にも、東に「文化祭のためにバンドを組むんだけど、小焼けちゃん、バイオリンを弾いてくれない?」と頼む友あれば「いいよ~」と仲間に加わり、西に「動画を作るんだけど、小焼けちゃん、出てくれない?」と頼む友あれば「いいよ~」と台詞の暗記をしていた。(宮沢賢治の世界か?)

そして夜は「体も鍛えなくちゃ」と言い、私のウォーキングにも付いてきた。小焼けは隣のジョギングコースを走る。私がウォーキングコースを 5 周 (5㎞)する間に 何度か追いつき、しばらくウォーキングコースを並んで歩きながら とりとめもない会話をする。学校・友達・先生の話、音楽・成績の話、将来の夢・・・。父親を早くに亡くしたから「いろいろ我慢しているのではないかしら?」と不憫に思う時もあるけれど、くったくなく楽しげに 高校生活を語る様子に ひとまず安堵する。ひとしきり話すと「また走ってくるね」と言い、隣のコースに移る。あと半年もしない間に 私の元を飛び立つ娘。ポニーテールをリズミカルに揺らしながら 軽やかに走り去る姿を 目に焼き付けておこうと思った。

 

★訪れてくださった皆様・コメントやDMをくださった皆様へ

久しぶりにログインしてみると、記事の更新がない間も このブログを訪れてくださったり、コメントやDMで温かい言葉をかけてくださっていたのですね。気付くのが遅くなり失礼しました。 お顔も存じ上げないネット上のお友達との繋がりを改めて嬉しく思うと同時に 深く感謝しております。 ありがとうございました。(いただいたお気持ちは、非公開のまま、私の心の引き出しに大切に仕舞わせていただくことをお許しください)

もう暫く 何やかやと気忙しい状態が続くと思います。皆様のブログへの訪問もなかなか思うようにはできないかもしれませんが、ゆっくりと楽しみに拝読させていただきますね。取り急ぎ、お礼とお詫び申し上げます。

 

 

爽やかな風を残してくれる人

休日に友人達と出かけた娘 (小焼け) が、その内の一人 ( T 君) に家まで送ってもらって帰ってきた。T 君と小焼けは幼稚園から高校に至るまでずっと一緒。私が T 君に会うのは久しぶりだ。ちょっと見ぬ間に身長も伸び、骨格・筋肉もしっかりして 頼もしい男子高校生の風貌になっている。T 君は幼稚園児の頃から既に 誰に対しても優しくて面倒見も良かった。年齢が進むに連れ、彼の温厚さと思慮深さに拍車がかかり、クラスメイト達は彼が大好きで、「お父さん」と呼んで頼りにしていた。

 

玄関先で挨拶だけして帰ろうとする彼を引き留め、一緒にデザートを食べる。(夕食は一緒に出かけたみんなで済ませたとのこと)

「駅で T 君を待っているわずかな間にナンパされたわ」と小焼けがのんびりと言う。「そうなんですよ。僕が近付いて行った時には、小焼けちゃん、相手の男の人にスマホで連絡先を交換させられそうになっていました」と T 君が付け加える。

「えー! 見ず知らずの人に連絡先を教えるなんて危ないわよ!」と私は驚く。

「連絡先を教えないと引き下がってくれないからねぇ」と歌うがごとく 小焼けは続ける。

「危険な目に遭ったらどうするのよ? お女郎部屋に売り飛ばされたりとか、臓器を売られたりとか・・・」と焦って私が言うと「お母さん、いったい何時代ですか?」とすかさず T 君が突っ込みを入れてくれる。

 

それから話題は、ナンパされた後に連絡をしたらどうなる可能性があるか・・・に進む。①普通にデートして仲良くなっていく。②本来の目的は別にある(例:商品を売りつけられる。闇バイトに誘われる。宗教に勧誘される・・・等々)「そういえば まあまあのイケメンだったね」と小焼けは人ごとのような口調で言う。

「ほら ご覧なさいよ。犯罪グループならまずイケメンに声をかけさせて、それに乗ってくる女の子を巻き込む算段なのかもよ。後から怖い黒幕が現れたりしてね。免許証 (学生は生徒手帳) をコピーされたりして 住所や勤務先 (学校) も知られ、家族に危害が及ぶから悪事に手を染めたとわかっても警察にも届けられないとか」と私。メディアで見聞きした事件が頭の中を駆け巡り、妄想が暴走し始める。

 

「で、連絡先はどうしたの?」と もう一度確認すると、小焼けは「SNSのアカウントを教えた」と答える。「えー! 学校用や昔からの友達が登録してあるアカウントを教えたの? なんてことを!」と驚いて問うと、「そんな危ないことするわけないじゃない? こんな時のために捨てアカを持ってるのよ。無視するのも失礼だろうし、逆ギレされても怖いし、『今から友達と約束がありますから』と断っても『せめて連絡先を』と言われるし。教えないといつまでもしつこくされるからね、さっと切り上げるには こうするのが手っ取り早いの。電話番号とか名前とかは絶対教えなくてアカウント名だけ」と言う。連絡先 (アカウント) を交換した後、本人の姿が見えなくなったらすぐにブロックして 連絡できないように削除するのだそうだ。ふむ、そういうものなの? 

 

「木の枝の先に 恋文をくくりつけて おずおずと差し出した時代もあったのにねぇ」と私が言うと「お母さん、いつの時代ですか?」とまたまた T 君。「さっきの人は自分の大学名も言ってたようですし、①のように、ただ小焼けちゃんと付き合いたかっただけかも知れませんよ。小焼けちゃんがまだ高校生だと知らなかったみたいですし」と T 君は続ける。まあねぇ、小焼けは 見た目だけは この年代の少女らしい透明感のある肌とキューティクルが整った艶々した黒髪をしている。話すと 限りなくおじさんっぽいのにね。

思えば、小焼け達の世代は 生まれながらにしてスマホもパソコンも身近にあり、インターネット (SNS) に抵抗感もないのかしら?  その分、危険を察知して避ける知恵もあるのかなぁ?  昭和生まれは心配し過ぎかしらね。そして ふと気付く。こうして極々個人的なエピソードを 長年に渡って だらだらと書き続けている私の方こそ無防備?

 

「車で家まで送るわよ」という私に、T 君は「走って帰ります」と爽やかに応える。「えー、車でも15分はかかるわ。乗って行って」と更に誘ったが「これくらいの距離は全然 大丈夫です」とのこと。さすが全国大会まで行くスポーツマンだけのことはある。そして思う。この素晴らしいエネルギーを なんとかして有効に使えないものかしら? T 君に発電機を付けて走ってもらって蓄電できたら、電気料金高騰の この折、助かるのにね・・・。

 

T 君は爽やかな心地良さを残して帰って行った。年齢にかかわらず、話し終えて姿が見えなくなった後にも温かいものを残してくれる人っているなぁと改めて思う。「T 君のような人と結婚したら 穏やかで楽しい家庭が築けそうね」と言うと、小焼けは「それがねぇ、T 君は将来 バックパッカーになって 世界の国々を訪れるんだって。そのために地理や いろんな国の歴史や言語を勉強したり、お金を貯めたりしなくちゃいけないから、結婚はしないって。中学生の頃からそう言ってるから、私は時々『結婚する気になったかい?』と確認してるんだけど 返事はいつも『僕は一生結婚しそうにない』って」。

そっか・・・いろんな夢や生き方があるね。地図で調べなくては どこかよくわからないような国で、そこに暮らす人々と共に 笑っている T 君を想像してみる。どこにいても T 君は爽やかだ。

 

 

 

木漏れ日の中で④ (音楽と共に)

ウォーキングを始めて 3 週間もすると、周りの景色にも人達にも慣れてきた。そうだ!音楽を聴きながら歩こうと思いつき、古いウォークマンを引っ張り出す。スマホにもかなりの数の曲を入れているけれど、最近ではスマホのバッテリー消耗がとても速くて「残り数パーセント」と警告が届く。スマホはもう寿命かしら? 突然使えなくなると困るなぁ。

その点、ウォークマンは一度充電すると何日も聴き続けられる。曲も数百曲入れたままだ。もちろん、あずきさんの弾き語りも入っている。私が 6 ㎞歩いても あずきさんは息切れすることもなく涼やかに歌い続けていらっしゃる。タフなお方だなぁ。(録音だったわねぇ)

その他にも ジャズ、クラシック、ブルース、ロック、弾き語り、ギターインスト・・・とジャンルがバラバラで入ってもいる。松居慶子さんもいいなぁ。出会った当時はニューヨーク在住だったけれど、20 年の年月を経ても魅了されるジャズ ミュージシャンだ。

↓ 松居慶子さんです

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クラシックの中には「これは夫と共に演奏したなぁ」と思い出す曲もある。夫はいつもと同じように、朝元気に出かけて行ったのに、夕方には息をしていなかったという受け容れ難い現実。突然自分の身にこんなことが降りかかるなんて夫は想像だにしていなかっただろう。まだ成し遂げたい夢もあったよね。成長する娘の姿をもう見ることもできない。さぞ無念だろう。小焼けに晴れがましい出来事があると、「夫が生きていれば小焼けの父親としてどんなに喜んだことだろう」と思う。「罪を償っている」と加害者に言われても「一生許さないから」と思う自分がいて、そんな自分が狭量なのだろうかと思い悩みもする。そんなことを考えていたら 鼻の奥がツンとして、帽子の縁をぐいっと引き 深く被り直して 歩く。

音楽はいろんな思いを連れてくるけれど、私にとっては なくてはならない存在。思い出深い大切な曲のみならず、また新たな出合いも楽しみ。

 

★訪れてくださった皆様へ

①から④まで 長々だらだらとした駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。ここ 1 か月はこんな感じで過ごしていました。仕事、アルバイト、家事、ウォーキング、通院などのリズムも掴めてきましたが、夜は早い時間に「今日はひとまず寝よう」となります。もともと少ないブログ投稿がますます遠のくかもしれませんが、私は元気にしています。

皆様のブログへの訪問はこれからもさせていただきます。PC からでないと「いいねスター」が押せなくて申し訳ないのですが、スマホのブックマークから拝読できますので、これからも楽しみにしています。

梅雨が明ければ猛暑が待っていますが、皆様 どうぞお体ご自愛くださいませ

木漏れ日の中で③(ジョギングコースとウォーキングコースの人々)

ウォーキングを始めて最初の頃、自分の体が思うようには動かなくなっていることに驚いた。少し前屈みの姿勢で歩く方が楽になっている。意識して背筋を伸ばすと腹筋と大腿四頭筋がつらい。思えば、病院と縁ができてからというもの 長らく 運動らしい運動をしていなかった。ウォーキング途中、コース傍の屋根の付いたベンチで休みながら 3 周 (3㎞) がやっとだった。しかし 3 週間経った辺りからは休憩なしで 4 周、少し休んで更に 2 周。合計 6 周 (6㎞) は歩けるようになった。歩き終わってもさほど疲れなくなり、気持ちも体もすっきりするのが嬉しい。

 

高校 3 年生になった小焼けは、「部活と受験勉強を両立させる」と張り切っていて、朝は今までよりは 1 時間半早い電車で登校し、放課後は部活の後に更に勉強してから帰宅する。高校の自習室は集中して勉強できるように設備も整っていて、早朝も夜もかなりの人数の生徒が利用しているとのこと。小焼けのお弁当と朝食作りのために 私も 1 時間半 早く起きるようになり、1 日が長くなった感じがする。ウォーキングは、仕事やアルバイトの捗り具合に合わせて 自由に出かけることができる。仕事も家事もアルバイトも能率良く済ませるようになったし、良い気分転換にもなる。

 

曜日や時間帯によって、ウォーキングやジョギングをしている人達の様子が異なるのも興味深い。さまざまな年齢の人達が思い思いのペースで楽しまれている。隣のレーンのジョギングコースの人達に どんどん追い越される。私は無理せずゆっくりと進む。 E テレの「ざわざわ森のがんこちゃん」に出てくる がんこちゃん(未来恐竜の女の子)が突然 脳裏に浮かび、自分の姿に重なる。追い越されても「のっし のっし」と心の中でリズムを取り、腕を振ってマイペースで歩く。ウォーキングコースの人達にも追い越される。私は邪魔にならないように、端っこを のっし のっし。5 月の青空と吹き渡る風を感じ、緑豊かな木々や愛らしい花達を眺めながら 楽しく歩く。

 

★ジョギングコースの人々

☆小柄な女性一人を真ん中に、両サイドには二人ずつ縦に並んだ男性。計 5 人でタッタタッタという一定のリズムと共に走られる集団あり。実業団の方達ですか?と問いたいほどカッコ良い走りだ。憧れる。到底 真似できないけどねぇ

 

☆背が高く、鍛え抜いた体つきの男性にかなりのスピードで追い抜かれた。お仕事での日々の鍛錬の賜物の筋肉だろうか? 見るからに頼もしい。そういえば、小焼けがまだ人見知りを始めたばかりの赤ちゃんだった頃、水害にあった時に助けてもらった消防士さんを思い出す。災害時の消防士さんや自衛隊の方達は 格段に 頼もしい。姿が見えただけで安堵する。心細かった時の救助は本当にありがたかった。(ここ数日の大雨で被害に遭われた皆様、大丈夫でしょうか? 心よりお見舞い申し上げます。お仕事の皆様もお疲れ様です)

↓ 当時の話はここです

yugure-suifuyou.hatenablog.com

 

☆高校生らしき集団も走っている。前になり後ろになり楽しそうだ。数年後には彼らも社会人となるのだろうが、パワハラもセクハラもなく、今の笑顔のままで過ごせますように・・・と後ろ姿にそっと祈る。

 

☆体育の苦手そうな小学生の男の子がお母さんと一緒に走っている。傍らでお母さんが「手の振りはこうで、足はこうで・・・」とおっしゃっている。失礼ながらそういうお母さんもスポーツをされてこられた風でもないけれど、息子のために一生懸命勉強されたのかなぁ?と思える。母の深い愛だ。がんばれ~少年。

 

★ウォーキングコースの人達

☆目の前を腰に手を当てながらゆっくりと歩く女性がいらっしゃる。パートナーとおぼしき男性が寄り添われている。妊婦さんは大変ね。お腹の赤ちゃんのために栄養を摂らねばならないけれど、体重が増えすぎてもリスクがある。安産でありますようにと願いながら、私は横をそっと通り過ぎる。

 

☆幼い子がお母さんの制止を振り切って全速力で駆け出す。少し年上のお兄ちゃんより先に行きたいのね? しばらくすると立ち止まって お母さんが追いつくのを待ち、抱っこをせがんでいる。抱っこして貰うんか~い? 可愛いなぁ

 

☆小焼けが出かけて帰宅が遅くなるという日、夜のコースはどんな様子かしら?と思って 19 時~ 20 時過ぎにウォーキングに行ったことがある。仕事が終わってから来ている方達も結構いて、人の気配があることに安心する。外灯がコースの両サイドについているので明るいけれど、外灯との距離によっては薄暗い箇所もある。

 

そんな中、鈴が ちり~んとなる音が聞こえたような気がした。鈴の音も 夜に背後から聞こえるとちょっと怖い。ちり~ん、ちり~んという一定のリズムで確実に近付いてくる。振り返るのも悪いかなと 思ってゆっくり歩きながら 追い越されるのを待つ。年配の男性だった。腰ポケットに入っているキーホルダーか何かに付けられた鈴がポケットの外に出ていて 彼の動きに合わせて鳴っていたのだろう。ちり~ん、ちり~んという音も次第に遠のき ほっとする。

 

そういえば、昔見たテレビの映像を思い出す。暗闇の中を歩く若い女性。彼女はとても怯えていて小走りに急ぐのだけど、振り返っても何も見えない真っ暗闇の中、背後からザッザッという足音だけが追ってくる。恐怖に堪えきれず、遂に彼女は大きな悲鳴をあげる。きゃぁ~!!! その瞬間、彼女の横を カクンカクンと腰をリズミカルに揺らしながら早足で通り過ぎる男性の集団。そして画面いっぱいに文字が現われる。「迫り来る競歩」・・・「迫り来る恐怖」じゃないんか~い? ただの急ぎ足の人達だったのか~い?というオチ。失礼しました

 

木漏れ日の中で② (ウォーキングしながら)

ウォーキングしながら、自分の体力がかなり落ちていることを思い知った。こんなことではいけないなぁ。連休が終わると A さんはまた忙しい勤務に戻られるけれど、私は在宅ワークになって時間を自由に調整できるのが ありがたい。○○公園のウォーキングコースは 車や人と行き交う心配もなく、歩くことに専念できるのがとても気に入った。

そんな話を小焼けにした後、「明日から週に数回、ウォーキングに行こうと思うのよ」と言うと、母の日にウォーキングシューズをプレゼントしてくれるとのこと。私が今持っているスニーカーはデザインが好きで選んだものだったけれど、小焼けは「目的に合ったシューズを履いた方が断然良いんだから」と言う。なるほどね。靴は実際に履いてみるのが一番とばかりに、お店で試着する。スポーツメーカーが開発した靴はどれも履き心地が良い。迷っていると、一緒に行った小焼けが「これはどう?」と持って来たのは「ウォーキング用」とタグの付いているものだった。履いて数歩試し歩きをしてみて驚く。ある程度の重さがあるため 振り子の原理で 足を前に出しやすいし、つま先部分が上にカーブしているので歩行時のつまずきの心配もなさそうだ。土踏まずにも良い感じでフィットもする。これは良い! 長時間でも ぐんぐん歩けそうだ。プレゼント ありがとうね、小焼け。

こうして5月始めの連休から今日に至るまでの約 1 か月、週に 4 日程度 ウォーキングをしに○○公園に出かけるようになった。

 

★競技場 (サッカースタジアム?) と屋外運動場の外側をぐるりと囲むように作られているウォーキングコースは、1 周で約 1 ㎞あるらしい。スタジアムの高い塀には色々なデザインが施されている。陸上競技の世界記録が 線と足跡で描かれているのもある。ウォーキングコースからちょっと外れて近くまで寄って行き、塀に描かれた三段跳びの足跡の下の地面で 1 歩を合わせてみる。えっ!  2 歩目はここ? 私の足では ちょこまかと数歩行かねば 2 歩目に届かない。ハンマー投げ槍投げの距離も線で描かれている。すごっ。こんなに?!  恐るべし世界記録。

 

★コースの傍には可愛い草花が咲いている。「草花」と一括りにして呼んでは申し訳ない。帰宅して名前を調べてみよう。NHKの朝ドラで牧野富太郎博士の愛した植物が 番組の最後に出てくるようになって楽しみが増えた。

TV 録画を見ながらブログのお友達のことを想う。私が楽しみに訪問しているブロガーさんのお一人の tan (id:tantan_10)さんは 現在はご都合によりブログをお休みされているけれど、野生・自生している植物も きちんと個々の名前でお呼びになる、博識な上に柔らかな感性と人生観をお持ちの素敵な方だ。市販の植物図鑑とはまたひと味違い、tan さんが直接目にされた植物たちは、添えられた言葉によって その場の風や日の光までも伝わり、より身近に感じられる。私はそれまでは名前が分からない時は「綺麗なお花」で済ませていたけれど、思えば、私達だって固有の名前を持っているのだから、一括りにして「人間」とか「女性」と呼ばれたら寂しい。そんなことに気付かせて貰ったのも tan さんのお陰だ。

 

★ジョギングコースの外側には、見上げんばかりの高い木々がそびえ立って並んでいる箇所もある。幹も太く三角錐の形をした、絵本に出てきそうな木だ。北海道で見たポプラとは枝葉の様子が違う。巨木といえば、メタセコイヤしか思いつかない。50 メートルになるものもあると聞いたことはあるけれど、こちらの土地でも育つのかしら? この木 何の木? 気になる木。一体何メートルの高さがあるのだろう?

遥か前方をウォーキングされている見知らぬ男性の身長が 170 センチと仮定して、彼の頭の上にもう一人、更にもう一人・・・と乗せたイメージで木の高さを計算してみよう。想像の中なので、何人積み重ねても揺らぐことも倒れることもない。ブレーメンの音楽隊より安全よ。8人? 9人? もっと?・・・。そうこうしている内に彼はどんどん先へ進んで行かれ、更に姿が小さくなる。あ~、縮尺が変わる~。計算し直しだ。 そして気付く。ところで、こういう換算は成り立つの? 結論:「う~ん、分からん」