休校になって我が家では こんなことが (日記)

★金曜日。
娘 (小焼け) の学校では、先週の金曜日 (2月28日) に休校のお知らせがあった。緊急全校集会で校長先生が事情を話された後、「卒業式には在校生は出席できないことになりましたので、今からお別れ会をします」と続けられたとか。
あまりに突然のことで、卒業式の後に渡すつもりで 1・2年生が準備していたプレゼントや色紙 (寄せ書き) も間に合わなかったらしい。「お別れ式」では、先輩達と今日でもう会えなくなるという 心の準備もできていない状態でのとまどい・別れの悲しみと共に 複雑な思いも抱え、号泣する在校生達もいたという。
学校のロッカーに置いていたものも全部は持ち帰れなくて、泣く泣く (ホンマか?) 分厚い教科書を残して お弁当箱は持って帰ったとのこと。「大事なものから先に」って・・・オイ

 

★土曜日。
夜、小焼けは「これから 1 か月休みになるけど、規則正しい生活をしなさいって先生が言われたよ。でも、明日だけは眠れるだけ眠ってみたい」と言い出した。 バスに揺られての登校。 スピードの速い授業 (学習内容習得が大変)。 放課後だけではなく 休日にも行われる部活・・・等のことを思いつつ、私は「うん。これから始まる長い休みの初日くらい のんびりしたらいいよね」と答えた。

 

★そして、翌日の日曜日。
朝食の時間になっても部屋から出てこないので覗きに行くと、身動きひとつせずにぐっすり眠っていた。その様はまるで「過労気味で、休日くらいは寝溜めしたい」と願う社会人のようだった。激務に耐えて働く社会人の皆様、お疲れさまです (私もだわ)。 それにしても、いくら育ち盛りとはいえ「息をしているのかしら?」と心配になるほど、こんなに眠れるものだろうか? そんなことを思いながら、そっとドアを閉めた。

 

私は心の中で娘に話しかける。「思えば・・・忙しい日々だったね。」。 3月に開催される予定だった、1年間の集大成ともいえる大きな会で、小焼けは大役を仰せつかっていた。そのために、随分努力も重ねていた。祖父母は心配して「だいじょうぶ? 気力と体力を保ち続けられる?」などと尋ねたりしていたが、小焼けは「全然、平気」と度胸の良い所をみせていた。

それでも、本人も自覚していないところで 気を張り詰めていたのかもしれない。そのプレッシャーと責任感から解き放たれて、ほっとしたのだろうか・・・とも思った。小焼けの中学時代の思い出のひとつになるはずだったものは、突然このような形で消えてしまった。

お昼近くになってようやく 自然と目が覚めたらしく、すっきりとした顔でリビングに来ると「はぁ~、時間を気にしなくて眠るっていいねぇ」とご機嫌だった。 そして「明日からの晩ご飯、私が作るよ」と言い出した。メニューはネットで探すとのこと。母親の私の役目は、小焼けのメモした翌日の夕食の材料を用意するだけ。おお! いいね、いいねぇ。

 

★月曜日。
私の職場の方針として、「休校になって、家にひとりで置いておけない子どもを持つ人達は、職場に連れていらっしゃい」と言われている。「一緒に行く?」と冗談半分で聞いてみた。あはっと笑った後、「私はひとりでも飽きずに機嫌良く過ごせる中学生よ」と答える。

そして、私が仕事から帰ってみると、ちゃんと夕食ができていた。 おおおおお! 見たことのない料理だ。正式名はないらしく「○○風××」とネットにあったとのこと。 要するにポピュラーな料理をアレンジしたものらしい。美味しかった。 「帰宅したら 晩ご飯ができている暮らし」って、素敵  ♪ 

 

★火曜日。
今日も晩ご飯ができていた。 小焼けは日中、学校からどっさり出ている宿題をした後、庭の花の水やりをしたり、花殻を摘んだり、雑草も綺麗に抜いたらしい。「友達と会えないのは寂しいけど、1 日の時間が ゆっくり回ってる感じもいいね」と言いながら笑う姿を見ていると、私もなんだか和む。

 

★水曜日
娘から渡されたメモを見ながら、翌日の夕食の材料を買って帰宅すると、今晩の食事はもうできていた。

休校になる前に先生から「皆さんの家に 週に 2 回程度は電話をするので、ちゃんと家にいてください」と言われていた。「おじいちゃんちに行きたいけど、学校からいつ電話が かかるかわからないから 行けないかも」と思っていたら、今日  本当に電話があり「規則正しい生活をしていますか?」など聞かれたらしい。

通知表は、春休みが始まる頃に 保護者だけが学校の窓口(事務室には入れない)に受け取りに行くことになっている。( 職場の同僚の子どもさんが通う) 別の中学校では、先生が家庭訪問されて直接手渡しされるらしい。なんとまぁ、そこまで・・・。 先生方も普段より更に多忙になられてお気の毒だ。お疲れさまです。

 

夕食後に、小焼けから手渡された明後日の夕食の材料のメモを眺める。材料だけでは何ができるのかわからない内容だ。明日の晩ご飯は何だろな? 楽しみだ。小焼け用のおやつも購入メモにしっかり入っている。

こんな状態がいつまで続くかは分からないけれど、ただひとつ確かなことは、我が家のエンゲル係数が 結構な速さで伸び始めているということだ・・・。

 ( 下の写真はフリー素材からお借りしたものですが、こんな感じの夕食を作りたいようです )                                                                                                                     

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