いちばん遠くまで行ける乗り物は、想像力かもしれません

GO TOトラベルキャンペーンで、旅行を楽しまれる方が増えているようです。私も機会があれば (条件が整えば)  出かけてみたい気もしますが、残念ながら 今のところ予定が立ちません。 

『いちばん遠くまで行ける乗り物は、想像力かもしれない』という言葉が浮かびます。「そうね、想像力を駆使して楽しもうかな」 と思ったりもします。

 

「想像力」といえば・・・、過去記事に マっ (id:patorearobot)さんがコメントをくださいました。とても温かいコメントでしたので、ご本人のお許しを得て ここに ご紹介させていただきます。 

 マっ (id:patorearobot)さんのコメントより  ↓

★【僕は、出会った人の向こう側を想像します!
どんな道を歩いてきて、どこへ向かっているんだろう?って。
一生懸命な人に出会うと、思わず応援したくなっちゃいます。声を掛けることができなくても、心の中でエールを送っています。すると、自分もがんばりたくなる不思議がヤってきます!
想像力はエールを送り合える乗り物なのかもしれない。と想像してみる☆】★

 

マっさんのコメントを拝見して、私も 10 歳の少女 MIO ちゃんとご家族、そして「チームねこすけ」の皆さんにエールを送りたくなりました。

Web絵本『ねこすけのぼうけん』はとても楽しい絵本で、原案・キャラクター設定担当のMIOちゃんの 柔らかで 壮大なスケールの想像力に拍手喝采です。冒険がスタートするのは なんと!押し入れから。 私も物語の中に入り込んで、「次はこういう展開かな?」と想像してみるのですが、ページをめくると それを遙かに超えた展開が待っていました。(こういう発想力・冒険心を、私はどこに置いてきてしまったのでしょう・・・)

 

読み終わってすぐに「ブログでご紹介したいなぁ」と思いましたが、なかなか実行に移せずにいました。今回のマっさんのコメントに勇気をいただき、思い切って 「チームねこすけ」の皆さんにお願いしたところ 快諾してくださいました。嬉しく思いつつ ご紹介させていただきます。 

detchkun.wixsite.com

 

「チームねこすけ」のお一人、あずきさんがお書きになった『ねこすけのぼうけんが生まれた経緯』も併せてご紹介します。(あずきさんも丁稚くんも、インターネットを通しての私の友人です。出会ってから 2 年半近く 仲良くしていただいています) ↓

★【MIOちゃんは脊髄性筋萎縮症という難病で呼吸器をつけています。今、小学校 4 年生です。

小学校入学前にひらがなを覚えて、文字盤で意思疎通もしっかりできます。ぬいぐるみに名前をつけたり、自分で考えたキャラクターを絵にしてもらうのが得意な女の子。

 ある日「白い猫と、だるまと、こけしを描いて」と言いました。

その三人はどこにいるの?と聞くと「おしいれ」と言います。  

知り合いのイラストレーター、でっちくんに「そういうわけだから絵を描いてくれる?」と頼んだところ「物語にすればいいんじゃない?」と快く「ねこすけのぼうけん」web絵本を作っちゃいました。 

物語の登場人物や名前、冒険のエッセンス。隠れキャラクターのオバケなど。

文字盤で発信されるMIOちゃんのイメージは、尽きることがなく。どこでこんなことを知ったのだろう?と驚くことも多々ありました。

大きな瞳をくるくるさせて、今日も想像の翼を広げています。

ご家族が「自分たちだけで楽しむのはもったいない。みんなに見てもらいたい」とのことで公開させていただきます。】★

 

MIO ちゃんが 1 歳 10 か月の時から、訪問看護をされている あずきさんは おっしゃいます。「生まれた時から自分で動くことが出来なくても、ネットで知り得た知識と想像力に翼をつけて羽ばたいている MIO ちゃんが愛おしいです。MIO ちゃんと関わるようになった時から、コミュニケーションの方向性を模索していました。今は視線入力や文字盤という手段で自分の意思を伝えています」。

MIOちゃんにずっと寄り添って来られた 訪問看護師としての あずきさんの熱意と、お人柄の温かさが伝わってきます。

 

『ねこすけのぼうけん』に続き、このWeb 絵本には 第 2 話『双子馬の星月夜』が加わっています。

ストーリーの楽しさと共に、イラストレーター丁稚くんの描かれる 二頭の白い馬の たたずまいがとても素敵です。馬の姿の美しさと共に、平原・夜空・森・湖などに使われている青や緑の繊細な濃淡も素晴らしくて、いつまでも眺めていたい思いがします。こちらの 2 話はまだお話の途中とのことで、私は「猛毒の湖にそびえ立つお城の中に消えて行った 金色のタテガミを持つ馬はどうなったのかしら?」と、はらはらドキドキしながら 今後の展開を待っているところです。

 

想像力について改めて考えます。書物を媒体にすれば、時空を超えて飛んで行けますし、想像力を「他の人の心」に向けることだってできます。 人は、他の人と同じ経験をすることはできないけれど、想像力を使えば 心に寄り添えるのではないでしょうか。 私も、自分の境遇とは違う 社会のさまざまな立場の人への想像力を見失わないよう、心に留めておきたいと思います。

 

☆ 体はここにあっても、心は自由自在にどこへでも駆けて行けます。 MIOちゃんの世界がますます楽しく広がりますように(祈)

 

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