瞳の中に 炎がメラメラと燃え上がっている?

実家の両親によると『新型コロナワクチン接種のお知らせ』は届いたものの、接種日の予約はなかなか取れなかったらしい。

それぞれに持病を抱えている両親は、副反応がどのように現われるのか心配したと言う。接種後に 痛み・発熱・倦怠感が等があっても、殆どの人は 数日で治まるらしい ことは 経験者の談から理解はしていても、自分と同じ病気を持つ人達にはどういう症状が出るのかまでは分からない。

亡くなられた方達に持病があったことがニュースで伝えられるけれど、結論としては「ワクチン接種との関連性は不明」とのことだし、主治医の先生も そこまでの情報はお持ちではない。 

しかし、コロナに感染して重症化するリスクと、接種に伴うリスクを比べて、両親は「やはり接種しておこう」と決めたとのこと。副反応が思いのほか強く出た場合を考慮して、父と母は接種日をずらして予約をし、父の方が一足早く 第 1 回目を受けた、とLINEが届いた。

 

両親と顔を見ながら会話できるように準備して 電話を繋ぐ。

「で、どう? 副反応は?」と尋ねると、母が「お父さんの瞳の中に、炎がメラメラと燃え上がっている感じよ」と答える。「えっ、どういう意味なの?」と更に尋ねる私に、母の説明は次のようなものだった。 

「お父さんが接種する会場に 私も付き添って行ったのよ。接種後のアナフィラキシー ショックは、接種場所ですぐに対応できる体勢は整っているから安心なんだけど、帰宅途中で何かあったら心配だからね。車の運転は私がして帰ることにしたの。

接種後に『具合はどう?』と尋ねると、お父さんは『なんともない。大丈夫だ』と答えていたのに、何回か尋ねる内に『少々は痛いけど、こんなもんだろう』に変わっていくのよ。痛みが強くなっていくみたい。で、翌朝に お父さんが言うの。

 

父:『昨晩は暑かったなぁ。布団から足を出して寝たけど、それでもまだ暑かったらしく、目が覚めたら掛け布団をすっかり はねのけていたよ』。

母:『それって、熱が出てたのよ。お父さんったら 大丈夫なの? 熱を計ってみる?』

父:『いや、今はなんともない。計らなくてもいい』

母:「体中の痛みはどう? 強くなった?』

父:「ま、痛くないこともない』← 父は元々我慢強いので、父がこういう時は「かなり」痛いはず。

 

母は続ける。「お父さんって、どうして『熱が出た』とか『体が痛くてたまらん』って言わないのかしらね。なんかねぇ、コロナに対抗心を燃やして、『負けるもんか』って闘っている感じがするんだけど。」

 ああ、これが、さっきの母の言葉『お父さんの瞳の中に、炎がメラメラと燃え上がっている感じよ』に繋がるのね。痛みや熱に めっぽう弱い母からみると、父のこの様子はコロナに闘いを挑んでいるように映ったのかしら?

 

母と電話を交替して、父が笑いながら言う。「母さんが、数時間おきに『どう?(痛みが強くなった?)』とか『どう?(熱が あがった?)』って聞くんだよ。で、大昔の小学生の頃のことを思い出した。」 

父の話によると、小学生時代に学校で集団接種があったらしい。保健室か講堂に校医先生と看護師さんが来られ、児童達は一列に並んで順番を待つ。済んだ子は待っている子の横を通って教室へ帰る。その済んだ子に尋ねる子がいる。「ねえ、痛い?」「どのくらい痛い?」「泣きそう?」。 

「尋ねる子は、相手の痛みを心配しているというよりは、自分の番がもうすぐ来る恐怖心から尋ねていたのだろう。まだ小学生だもの。今回の母さんの様子を見ていて、その子のことを思い出したよ。母さんの場合は 勿論、父さんのことをすごく心配してくれてたのも分かるけどね」

 

そっか、痛みと熱にめっぽう弱いお母さんらしいねぇ。母の予約日は来月。痛みに耐えて がんばれ~。

3週間後に 2 回目の接種を受けるお父さんも、コロナに闘争心?を燃やし過ぎず、熱や痛みが出たら 解熱鎮痛剤で楽になってね。

 

↓ 子ども時代の父の接種風景  想像図

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↓ 注射に怯える 子ども時代の母  想像図

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↓ コロナには効果がない注射をする人

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↓ 医療従事者の皆様、お疲れさまです。ありがとうございます

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