新学期を迎えたものの・・・

★夏休みにどこにも行けなかったので せめてちょっと贅沢を・・・と、5 等級のお肉を買ってきた。普段は「野菜・肉・野菜」のリズムが「肉・肉・野菜」になる。めでたい。

新学期なのに娘 (小焼け) の高校は分散登校になり、試験も延期になった。「こんなことなら、焦って試験勉強しなくてもよかったな」・・・って、後悔するとこ 違うでしょ?

 

★授業は、クラスの半数がオンラインで、残りの半数は 登校して教室で受ける。オンラインと登校は 1 日交替。オンライン授業に備えて 各自にタブレット端末が配布された。「キーボードとタブレットが別になってる優れもので、使い勝手が良い」と小焼けが言う。

「オンライン授業だと 通学時間が必要ないので、朝は 1 時間半も余裕ができるけど、ひとりぼっちの授業は寂しいよ。オンライン授業がない科目はプリントが送られてきて、それを黙々と解く。これが夕方まで続く。はぁ、しんど。登校すれば、体育や音楽の授業があるのは嬉しいけど、部活は全員が揃わないから自主練習ばかりだし・・・」とも付け加える。

クラスには、中学時代から PC を自分で作っていた「匠」と呼ばれる J 君がいる。彼は高校から配布されたタブレットを自分好みに変えようとしたらしい。「危なかった~」と言うので、小焼けが「どうしたん?」と尋ねると、「このタブレットは貰ったんじゃなくて、卒業の時に返すんだった。自分がした あんなこと、こんなことが教育委員会にバレるとこだった。危なっ!」と答える。 「そうなんだぁ、で、何をしようとしてたの?」と更に尋ねると「ふふふ」と笑って教えてくれなかったとのこと。(この J 君は、4 月の部活入部勧誘の時に 写真部の人達に「怪しい写真も撮りますか?」と尋ねて顰蹙をかったらしい)

 

★オンライン授業は、出席点呼の時には 生徒側もカメラをオンにするとのこと。小焼けは言う。「画面に現われた友達はみんなマスクをしてて、私、驚いちゃったよ。『お~い、君達は寝起きの すっぴんを見られたくない女優達なの?』とツッコみたくなった。家では一人だからマスクは要らないと思うんだけどねぇ。仕方ないから私もマスクをしたけど、無駄に息苦しかったよ」。

そういえば・・・小焼け達は入学の時からマスク姿なので、別の中学出身の人達同士は マスクをはずした顔を見たことがないのだ。もしかして、本人達は自覚していないかもしれないけれど、マスクを外すことが不安になっているのかしら? それならそれで別の意味で心配になる。

 

★授業が始まると、ホワイトボードに書かれた先生の文字がオンラインの生徒にも見えることになっている。ある科目の先生は 画面を切り替えるのを忘れられたらしい。

オンラインの生後達が「先生、ホワイトボードが映っていません」と口々にマイクで叫んだり、文字を打ち込んだりしたらしいけれど、生徒側の音声を消音にされていたので 先生には届かず、結局その日の授業は、生徒側のタブレット画面には バーチャル背景の青空が美しく輝いているだけだったとのこと。(翌日 登校した時に 同じ箇所の授業を受けた)

 

★私がブログと twitter を楽しみに拝読している方達の中には、小学校の先生もいらっしゃる。昨日のツイートに【学級担任ひとりに「教室にいる子どもたちの相手」と「オンラインでつながっている子どもたちの相手」を同時にさせるっていうこの悪魔的な流れを誰かとめてください φ(..)】とあった。

頷きながら読み進めつつ、全教科を担当なさる小学校の先生のご心痛はいかばかりかとお察しする。

折しも先日のニュースで、小学校の授業の様子が流れていた。教室にいる児童達の他に、先生のパソコン画面には オンラインの児童達の顔がずらりと映っている。先生は「あっ、間違ったとこ押しちゃった」と言われつつ、それぞれの児童達に声をかけたり・・・と大変そうだった。

ニュースに出ていた小学校の場合は、登校するかオンラインかは選べるし、昼食のみ登校して食べることも可能とのこと。給食当番は児童がしていたけれど、コロナ禍になってからは先生方が配膳・後片付けなどを全部なさるとのこと。それに加えて、絶え間ない消毒や換気など、想像するだけで しんどい。

 

先生方のみならず、医療従事者の皆様の疲弊も限界を通り越していることだろう。ワクチンが開発されて 希望の灯が ともったと思ったら、次々と現われる変異株。未だにワクチン接種の予約だけでも混乱の極み。収束は遥か遠い。コロナが憎い。

 

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