ふと気が付くと今日から7月。時の流れの早いこと。奄美地方は梅雨明けしたそうだ。こちらはまだ雨が降り続いている。庭に出てみると、青い紫陽花が雨に濡れて美しい。これは一昨年の母の日に娘 (小焼け) がプレゼントしてくれたものだ。花 (紫陽花は「花びら」に見える部分は実は「がく」で、実際の「花」は中心にある小さなつぶつぶの部分らしいけれど、紛らわしいのでブログでは「花」にしておこう) が終わった時期に大きな鉢に植え替えた。翌年 葉は大きく育つのに 花は全然咲かなかった。せっかく小焼けがプレゼントしてくれたのに、どうしよう?植え替え方法を間違えた? 心配していたので、今年になって 蕾を見つけた時はとても嬉しかった。蕾が小ぶりな花へと変わり始めると 後は次々と花開き、 色合いも綺麗で素敵な風情だ。『万華鏡』という名らしい。私が体調不良であまり世話もできていなかったのに、咲いてくれてありがとう
紫陽花『万華鏡』 ↑ フリー素材からお借りしましたいきとど
★お礼申し上げます
前回のブログに書いたように、かかりつけ医の先生にビタミンB12 (←実家の父は時々「B29」と言い間違える。それって爆撃機よね?…お父さん) の注射を定期的にしていただいていると、以前よりは遥かに気力も体力も回復してきた。1日のほとんどを、ベッドに横たわって過ごしていたことを思うと夢のようだ。
注射を始めるまでは、両腕や首が重くて重くて 本もスマホも持てなくなり、「首も両腕も根元から切り取ってしまいたい(その姿を俯瞰すると怖い)」と思うほど辛かった。
体が このままもっと動けなくなって、意識だけある状態になるのかしら…」なんて想像していたら 涙が頬を伝わっていた。めったに泣かない私なのに…。こんな時でも「あれ?私、泣いてる? これでドライアイが少しは潤うかなぁ?」などと思ってしまう このおちゃらけた性格…。どんな状況に陥っても イマイチ悲愴感に欠ける。
朝、目覚めて「指の痺れも とれているといいなぁ」と願い、10 本の指を曲げたり伸ばしたりしてみて「あぁ、まだ痺れてるけど、昨日よりは少し感覚があるかも」と思いもする。皆様から かけていただいた優しい言葉とお気持ちを胸にとどめ、希望を失わずに日々過ごしていきたいと思います。本当にありがとうございました。
★NHK朝ドラの話
「12 歳で渡米し、近代看護を学んで日本に持ち帰った大山捨松さん役の 多部未華子さんの英語がひどすぎる」という書き込みが ネット上に幾つもあると耳にした。俳優さんは大変だなぁ。自然に見える所作でも実は大変な努力を積み重ねて撮影に臨まれているのに、心ない言葉を目にすれば辛い気持ちになられるだろう。SNSで いちいち反論していたら、火に油を注ぐ形になり炎上するだろうし…と案じていた。ネット上の書き込みに追い詰められ 自ら人生を終えてしまった方達のことも記憶にある。姿の見えない不特定多数の無責任な怖さ。
録りためたままになっていた録画を先日ようやく見たら、「あさイチ」に多部さんが出演されていた。「英語はお得意なのですか?」との問いに、「すごくレッスンを重ねました。当時の英語の話し方というのがあるみたいで、単語同士をくっつけて縮めないらしく、現在私が聞きなじみのある発音では「当時はそんな発音はしない」とのこと。例えば、 don’t ではなく do not となるんです。私は指導の方に教わったとおり、忠実に発音をしました」と言われた。大きな愛らしい目で にこやかに。おおお! ここで きっぱりと反論されましたね。確かにリエゾン (リンキング) をすれば、流暢で滑らかな英語に聞こえるけれど、多部さんは敢えて 当時使われていた ごつごつした発音を指導どおりに再現されたのですね。ネットで一方的に言われっぱなしで気の毒に思っていたけれど、こうして凛として語られる姿を見て、私も胸のつかえがとれて すっきりする。あっぱれ。お見事でした、多部未華子さん。多部さんは『ツバキ文具店』や『対岸の家事』などの演技が心に残る素敵な俳優さん。これからもたくさんの人物を演じて活躍されることでしょう。
★お手振りの話
ローカルニュースで幼い子どもたちが映っていた。雨も風も苦にしないエネルギーが眩しい。「そういえば あの子たちはどうしてるかなぁ」と心に浮かぶ。「あの子たち」とは以前に出会った赤ちゃんたち。親戚の用事で遠方に出かけ、ホテルに宿泊した。翌日 朝食をとっていると「わぁ、可愛い!」という声があがった。「ん? なになに?」と探す。私たちのいるレストランの透明ガラス越しに フロントから外へと向かう通路が見える。その通路をこちらへ向かう家族がいらした。大きなリュックを背負った お父さんがベビーカーを押し、傍にはお母さんがもう一人の赤ちゃんを抱っこされている。ベビーカーは双子ちゃん用の幅広いもので、二人の赤ちゃんが並んで座っている。彼らを見かけた人たちが笑顔になり、思わず「可愛い!」と口にしているのもわかるほどの愛らしさ。それらの人々に応えるように少し微笑みながら二人揃って 手を振る姿。赤ちゃんがよくするような くるくると手を素早く回す振り方ではなく、ゆっくりと左右に動かすその様はまるで王室・皇室の方のようだ。彼らが次第に近づいてきて私と目があった時も、ほほえみつつ手を振ってくれた。「可愛い!!」思わず私も声が出る。お父さんもお母さんもこちらを見てにっこりと会釈してくださる。
この子たちは、外出時に出会う見知らぬ人たちが 笑顔で手を振ってくれることの経験がたくさんあるのだろう。幸せな赤ちゃんだ。お母さんに抱っこされていた赤ちゃんは彼らの弟か妹? それとも三つ子ちゃん?三人用のベビーカーは大きくて大変だから、一人は抱っこされているの?
そして思う。見かけただけの私たちは「可愛い!」と口にし、笑顔をもらうだけだが、お父さんやお母さんはさぞ大変だろう。日々の生活の中での ミルク・入浴・オムツ・寝かしつけ・発熱…など、一人でも大変なのにそれらが2倍 (3倍?) になる。お出かけともなれば荷物もたくさんになる (お父さんの背負われたリュックの大きさがそれを物語っている)。思い描くだけで疲れ果てる。あんな風に機嫌よく外出できる陰にお父さん・お母さんの頑張りが見える。成長するにつれ、赤ちゃんもいろんな経験をするだろう。楽しいことばかりではないかもしれないけれど、共に育つ兄弟がいる心強さ。お父さん・お母さんにエールを送ると共に、赤ちゃんたちに幸多かれと願う
★娘 (小焼け) の話
大学3年生になり、就職活動を始めたようだ。私たちの頃は、企業から大学に届いた求人票をもとに、大学推薦として応募することもあったが、小焼けたちは ネットを介して就職エージェントに登録する人が多いらしい。
その企業でインターンを経験した人だけが応募できる所もあるとのことで、小焼けは「まだ3年生だけれど インターンをしなくてはいけないかもしれないから 早め準備しておかないと」とエントリーしたところ、各企業からのオファーが次々に届いて驚いているようだ。企業からの電話やメールが届くということは、書類審査はもうパスしたのだそうだ。売り手市場と言われているけど、本当なのねぇ。小焼けは面接もオンラインで もう 2 次までは進んで、もうすぐ 3 次面接があり、これに合格すればあとは社長さんクラスの最終面接で内定が決定するとのこと。 ここが第一志望で、明日は第二志望の会社のオンライン面接があるらしい。
私は不安になる。先日「 就職エージェントへの注意喚起」の記事が大きく新聞に載っていた。大丈夫かなぁ? 祖母 (私の母) も「そんなにトントン拍子で進むなんて、人材不足の危ない会社なんじゃないの?」と心配する。小焼けにもその旨を伝えたけれど「とりあえず、ひとつか二つ、内定を貰っておかないと不安だもの」なんて言っている。会社名で業績などを検索すると 大丈夫な気もするが、漠然とした不安は拭えない。
小焼けより 2 歳年上の彼は 4 月からひと足早く社会人になった。仕事を覚えるのは大変だけど、活き活きとしているとのこと。働くって もっとしんどいものじゃないの? 案じていたが ひとまず ほっとする。 二人の間では「小焼けが就職して数年したら結婚しようね」と話が進んでいるらしい。そういえば、以前 二人がバイオリン奏者として出演するオーケストラの演奏会に行った折に、彼から挨拶をされた。写真や動画はそれまでも小焼けから見せてもらっていたが、実際に会うと 誠実で温かい人柄が伝わってくる人だった。小焼けも 彼のご家族にご挨拶したようだ。
いつか訪れると思ってはいたが、以外と早かった娘の親離れ。大学入学時には距離的に離れただけで、精神面ではまだまだ頼られていた。しょっちゅう電話してきては 何やかやと話していたのに、これからは「大切な人」と二人で歩んでいくのね。ちょっと寂しくもあるけれど「もしも私に何かあっても、小焼けを支えてくれる人がいる」という安堵感も大きい。良かったね、小焼け。大好きな人ができて、その人からも大好きだと言って貰えて、共に歩んでいく将来が見えてきて。
さて、私は私で 機嫌よく遊ぶ道を探そう。何して遊ぼーかな?













