木漏れ日の中で② (ウォーキングしながら)

ウォーキングしながら、自分の体力がかなり落ちていることを思い知った。こんなことではいけないなぁ。連休が終わると A さんはまた忙しい勤務に戻られるけれど、私は在宅ワークになって時間を自由に調整できるのが ありがたい。○○公園のウォーキングコースは 車や人と行き交う心配もなく、歩くことに専念できるのがとても気に入った。

そんな話を小焼けにした後、「明日から週に数回、ウォーキングに行こうと思うのよ」と言うと、母の日にウォーキングシューズをプレゼントしてくれるとのこと。私が今持っているスニーカーはデザインが好きで選んだものだったけれど、小焼けは「目的に合ったシューズを履いた方が断然良いんだから」と言う。なるほどね。靴は実際に履いてみるのが一番とばかりに、お店で試着する。スポーツメーカーが開発した靴はどれも履き心地が良い。迷っていると、一緒に行った小焼けが「これはどう?」と持って来たのは「ウォーキング用」とタグの付いているものだった。履いて数歩試し歩きをしてみて驚く。ある程度の重さがあるため 振り子の原理で 足を前に出しやすいし、つま先部分が上にカーブしているので歩行時のつまずきの心配もなさそうだ。土踏まずにも良い感じでフィットもする。これは良い! 長時間でも ぐんぐん歩けそうだ。プレゼント ありがとうね、小焼け。

こうして5月始めの連休から今日に至るまでの約 1 か月、週に 4 日程度 ウォーキングをしに○○公園に出かけるようになった。

 

★競技場 (サッカースタジアム?) と屋外運動場の外側をぐるりと囲むように作られているウォーキングコースは、1 周で約 1 ㎞あるらしい。スタジアムの高い塀には色々なデザインが施されている。陸上競技の世界記録が 線と足跡で描かれているのもある。ウォーキングコースからちょっと外れて近くまで寄って行き、塀に描かれた三段跳びの足跡の下の地面で 1 歩を合わせてみる。えっ!  2 歩目はここ? 私の足では ちょこまかと数歩行かねば 2 歩目に届かない。ハンマー投げ槍投げの距離も線で描かれている。すごっ。こんなに?!  恐るべし世界記録。

 

★コースの傍には可愛い草花が咲いている。「草花」と一括りにして呼んでは申し訳ない。帰宅して名前を調べてみよう。NHKの朝ドラで牧野富太郎博士の愛した植物が 番組の最後に出てくるようになって楽しみが増えた。

TV 録画を見ながらブログのお友達のことを想う。私が楽しみに訪問しているブロガーさんのお一人の tan (id:tantan_10)さんは 現在はご都合によりブログをお休みされているけれど、野生・自生している植物も きちんと個々の名前でお呼びになる、博識な上に柔らかな感性と人生観をお持ちの素敵な方だ。市販の植物図鑑とはまたひと味違い、tan さんが直接目にされた植物たちは、添えられた言葉によって その場の風や日の光までも伝わり、より身近に感じられる。私はそれまでは名前が分からない時は「綺麗なお花」で済ませていたけれど、思えば、私達だって固有の名前を持っているのだから、一括りにして「人間」とか「女性」と呼ばれたら寂しい。そんなことに気付かせて貰ったのも tan さんのお陰だ。

 

★ジョギングコースの外側には、見上げんばかりの高い木々がそびえ立って並んでいる箇所もある。幹も太く三角錐の形をした、絵本に出てきそうな木だ。北海道で見たポプラとは枝葉の様子が違う。巨木といえば、メタセコイヤしか思いつかない。50 メートルになるものもあると聞いたことはあるけれど、こちらの土地でも育つのかしら? この木 何の木? 気になる木。一体何メートルの高さがあるのだろう?

遥か前方をウォーキングされている見知らぬ男性の身長が 170 センチと仮定して、彼の頭の上にもう一人、更にもう一人・・・と乗せたイメージで木の高さを計算してみよう。想像の中なので、何人積み重ねても揺らぐことも倒れることもない。ブレーメンの音楽隊より安全よ。8人? 9人? もっと?・・・。そうこうしている内に彼はどんどん先へ進んで行かれ、更に姿が小さくなる。あ~、縮尺が変わる~。計算し直しだ。 そして気付く。ところで、こういう換算は成り立つの? 結論:「う~ん、分からん」