季節の移ろう頃に

久しぶりに自分のブログを開くと、前回の記事から3ヶ月近く経過している。びっくり! その間、何をしていたのかと振り返れば、日中は頑張っていたような気もするし、夜は気力・体力がなくなり、「今日はもう寝よう」・・・の繰り返しだったような気もする。

そう遠い日のことでもなく、忘れようとしてもいないのに 思い出せない日常。危ない私? 備忘録としてブログに書き留めておかねば、その内すっかり脳裏から消え去る。遠い将来に思い起こせば、平凡な、だからこそありがたく幸せな今の日々。時間軸がいささか ずれるけれど書き留めておこう。

 

★自宅で仕事をしていると TVから美しい音楽が聞こえてきた。ポルトガル民族音楽のファドだ。 画面に目を移すと、正装した男性が朗々と歌い上げている。よく響く伸びやかな歌声に合わせて 歌詞が翻訳されていた。『♪ 小麦を大切にね。小麦をダメにする人はパンをダメにするんだ ♪ 』(←これが何度も繰り返される)哀愁を帯びたメロディにこの歌詞か~い? さすが、大地にしっかり足をつけて生きていく人々の歌、ファドだ。

 ↓ 上記の小麦の曲ではありませんが、私が遙か昔に魅せられたマドレデウスのファドです。

youtu.be

 

★娘 (小焼け) と一緒に 2 回目のコロナに感染した。今回は熱がさがっても頭痛と味覚障害が長引き、倦怠感も辛かった。「今日はもう寝るよ。明日頑張る」の繰り返し。(←あら?これって感染前と同じような・・・)

 

★ようやく元気になった頃、遠方まで行く用事ができた。どのくらい時間がかかるのか検索すると、新幹線利用だと到着駅からの移動がかなり大変そう。飛行機なら乗っている時間をかなり短縮できるので 飛行場からの距離は多少あっても大丈夫かな?と思い、再検索してみる。すると、どこをどう間違ったのか「徒歩で 7日」と出た。え~!徒歩?! なんでやねん?! コンピュータが「距離」÷「人間の歩く平均速度」で割り出した計算結果に間違いはないのだろう。でもこれって、休憩時間も睡眠時間も入ってないよね? ニュースで最高気温が日々更新される猛暑の折、不眠不休で 7 日間歩き続けたら死んでまうやないか~。AI もこうなると、融通が利かなさすぎて 間が抜けた感じがなんだか可愛い。

 

職場の厚意で、今までいた部署から 在宅ワーク専門へ切り替えて貰ったお陰で時間が自由になるのがありがたい。「仕事の合間にでも」と軽い気持ちで応募したバイト。ところが、私にとっては荷が重すぎ、本業に支障が出そうなほどだった(さすがに本業優先したけれど、その分、時間のやりくりが大変だった)。春に始まった契約が 秋にようやく終了する。「あと 3 回、あと 2 回・・・」と指折り数え、最後の提出期限まで頑張る。もうこの頃は息切れして、ゴールのかなり手前で倒れ込み あとは気力と責任感だけで、ずりずりと地面を這いながら ようやっと進み、ゴールラインに手を伸ばして力尽きた・・・という感じだ。

私の知識不足や力量のなさが原因なのだが、資料調べや原稿書きに思いのほか時間を取られ、それでも まとまらないのが情けなくもあり 辛くもあった。途中で何度も「私はもう一生 このバイトには手を出さないからね。絶対!」と家族に (問われてもいないのに) 八つ当たりのような宣言もした。

こうして迎えたバイト終了間近の日、1 通のメールが届いた。丁寧な労りの文面を眺めながら、これでようやく解放されるのだと嬉しさがこみ上げてきた。そのメールの最後に「もしよろしければ、今度はご自分でテーマを見つけ、自由に書いてみられませんか?」とある。はい? なんですと? 倒れ込んだ人間を更に鞭打とうとしてます? だが、今までのように定期的でなくて良いし、謝礼も 1.5 倍になるらしい。う~む。懲りたはずなのに なんでちょっと乗り気になる? 喉元も過ぎてないのにもう忘れてる アンポンタンか?私。しかし、よくよく読んでみると、「原稿提出は毎日でも結構ですが、謝礼は採用された場合のみです」とのこと。「毎日投稿して 1ヶ月だとかなりの金額になるよね?」と囁く私に、もうひとりの私が「やっぱ、やめよう!」ときっぱり告げる。採用されない可能性大なりだもの。

ん? これってデジャブ? 過去にもこんな経験をしたような気がする。う~ん。なんだっけなぁ。・・・・・・あ~、思い出した。遠い昔、通販で恐竜の組み立てキット(定期的に体の一部が送られてきて、数回で 1 体完成する仕組み)を購入していたことがあった。「もう堪能したし、これで終わりにしよう」と思っていると、最後の尻尾の部分と共に 次回の新たな恐竜の頭部が同封されていたのだった。エンドレスか~い? なんかこれに似てるなぁ・・・。

↓ バイトのドタバタ記です

yugure-suifuyou.hatenablog.com

 

★朝夕はいささか凌ぎやすくなった頃、満月を見上げながら ふと思う。「私の愛する男の人は、なかなかこの家に居付かないなぁ。たま~に ふらりと立ち寄るけれど、そそくさとすぐにまた出かけてしまう。今頃どなたの所にいるのやら?」。その男の人の名前は ゆ・き・ち。 このバイトが終わると 連れ立って我が家にやって来る。ふふふ。あんなに頑張ったのだから、今回は滅多なことでは手放さなくってよ。(←バイト代を当てにして、先にシャワーヘッドを購入し、普段は口にできない美味しいものを食べてしまったことを すっかり忘れている)

 

★夏休みの小焼けは忙しかった。朝から夏期講習へ出かけ、空いた時間には図書館や自習室で勉強し、部活にも顔を出し、英検や模試も積極的に受けた。その他にも、東に「文化祭のためにバンドを組むんだけど、小焼けちゃん、バイオリンを弾いてくれない?」と頼む友あれば「いいよ~」と仲間に加わり、西に「動画を作るんだけど、小焼けちゃん、出てくれない?」と頼む友あれば「いいよ~」と台詞の暗記をしていた。(宮沢賢治の世界か?)

そして夜は「体も鍛えなくちゃ」と言い、私のウォーキングにも付いてきた。小焼けは隣のジョギングコースを走る。私がウォーキングコースを 5 周 (5㎞)する間に 何度か追いつき、しばらくウォーキングコースを並んで歩きながら とりとめもない会話をする。学校・友達・先生の話、音楽・成績の話、将来の夢・・・。父親を早くに亡くしたから「いろいろ我慢しているのではないかしら?」と不憫に思う時もあるけれど、くったくなく楽しげに 高校生活を語る様子に ひとまず安堵する。ひとしきり話すと「また走ってくるね」と言い、隣のコースに移る。あと半年もしない間に 私の元を飛び立つ娘。ポニーテールをリズミカルに揺らしながら 軽やかに走り去る姿を 目に焼き付けておこうと思った。

 

★訪れてくださった皆様・コメントやDMをくださった皆様へ

久しぶりにログインしてみると、記事の更新がない間も このブログを訪れてくださったり、コメントやDMで温かい言葉をかけてくださっていたのですね。気付くのが遅くなり失礼しました。 お顔も存じ上げないネット上のお友達との繋がりを改めて嬉しく思うと同時に 深く感謝しております。 ありがとうございました。(いただいたお気持ちは、非公開のまま、私の心の引き出しに大切に仕舞わせていただくことをお許しください)

もう暫く 何やかやと気忙しい状態が続くと思います。皆様のブログへの訪問もなかなか思うようにはできないかもしれませんが、ゆっくりと楽しみに拝読させていただきますね。取り急ぎ、お礼とお詫び申し上げます。