2019年8月31日
①TV「やすらぎの刻」の中に、与勇輝さんの作品があった。 懐かしい!
もう随分前のことだが、与さんの人形展に行き、与さんご本人にもお目にかかったことを思い出す。
与さんの作品は、あるものは呼吸をして動き回る生命を持ち、またあるものはその表情に魂を映し出しているような素晴らしさがあった。
②写真集を探し出して、ページをめくる。 いたいた! 可愛いこの子達。
TVでは昭和初期の少年少女達の 生き生きとした姿があった。
その子達は勿論だが、更に私が魅せられたのは「神様の贈り物」(上の写真集 左側)の「森影」の妖精やニングルだった。 北海道 北富良野山系の奥深く、人知れず住むという小さな人、ニングル。
③「樹に祈る」(病気になったジッチャンの為にお祈りをしている)では気温マイナス30度、言葉も凍えるほどの中に、この子を3、4時間置いての撮影だったという。
撮影が終わった後、スタッフはこの子に「がんばったね」と声をかけ、与さんはコートの胸の中に抱かれたとのこと。
④「また出会えたね」と、ページの中に次々に現われる 子ども達やニングルや妖精達に声をかける。タイムスリップして過ごす、嬉しいひととき。 (下の写真は「沢の精」)
⑤あとがきに、「作家として人形作りとしての業」という表現がある。
与さんの、人形に命を吹き込む過程の並々ならぬ思い入れに圧倒される。( 凄いなぁ・・・という語彙しか持たぬ自分が情けないが)。
与さんのこの思いを経て誕生したと思うと、 この子達が改めて愛おしい。