2019年4月10日
夕方、少年に出会った。
真新しいが ちょっと大きめの制服から、中学校の新入生だとわかる。
しかし、彼はとても不機嫌そうだった。
幼稚園から社会人まで、「新」がつく人達があふれる4月。
メディアも「希望に夢ふくらませ」などと形容する。
だが、彼はなぜ あんなに不機嫌そうだったのだろう?
私はあれこれと考える。またまた、想像が妄想へと暴走する。
★先月までランドセルを背負ってたのに、今月から「中学生」になって、親からなんか 急に期待されてる圧がある。
★先生も、言葉遣いが小学校の先生と違う。怖い。
★3年生の先輩なんて、声替わりなんかしちゃって、やたらでかい。 威圧される。
(赤ん坊の頃は、似たり寄ったりでお漏らしなんかしてたのにさ。中学になると「センパイ」とか呼ばれて、ちょっと威張ってるよね ←私の心の声)。
★好きでもない部活に勧誘される。即座には断れなくて、笑って返事を濁す。
★小学校から苦手な子とまた同じクラスになった。
★立派な教科書はカラフルで見やすいが、無駄に大きくて、やたら重い。
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等など
そんなこんなで、彼は学校では随分と緊張していたのかな?
ようやく、一人になった帰り道。 疲れもどっと出るよね。 不機嫌そうにも見えるのも仕方ない。
帰宅した娘にそんな話をしたら、「だいじょうぶよぉ~。来年になって2年生になったら、その子だって『今年の1年は横着だ』って言うようになるんだからぁ」。
そっか。 それなら安心。
世の中の「新」のつく皆さんに エールをおくりたくなった今日