褒めるということ、褒められるということ。 (その1) 親子の場合・子ども同士の場合

「褒める」「褒められる」ということについて、考えれば考えるほど、脳内がカオス状態になっていくのはなぜ? 暫くして・・・『時・場合・相手との関係・年齢などによって状況が変わってくるのに、私は一括りにするから 収拾がつかなくなったのかしら?』 ということに辿り着いた。

机やパソコンに例えて考えてみると、書類などを机上 (デスクトップ) に山積みにしたままにせず、引き出し (フォルダー)に入れると整理できるのと同じね ♪  ←今、私、良いこと言いました? えっ、皆様、そんなことは とっくに実行なさってる? ・・・ ごめん!

 

引き出し (フォルダー) は ★親子・子ども同士の場合。  ★先生と生徒の場合。 ★上司と部下の場合。 ★おとな同士 (親しさの度合いによる) の場合。  ★ (更に思いついたら追加) として考えてみようかな。

 

今日は ★ (その1) 親子・子ども同士の場合 だけです。 他のケースも箇条書きにしては あるものの、記事にするのはまだ先のことになると思います。(日常生活で感じたことが消えない内に、先に書いてしまうかもしれませんし)。

長い時間をあけるのは、記事掲載を快諾してくださった  INK (id:taishiowawa)さんと たま (id:tamacafe)さんには失礼ですが・・・。INKさんの書いてくださった【あちらこちらへ飛んでいく思考そのものを楽しめたらそれで十分ですね。考えたら遊ぶ。遊んだら考える。】というお言葉に甘えさせていただきます。

 

さて、今回は (その1) 親子の場合・子ども同士の場合。(身近なことなので書きやすかっただけです)
★親子の場合
娘が休校になって 16 日目になった。平日の昼間は、本人なりの生活リズムで楽しげに過ごしているらしい。夕食作りも続いている。また、いつもは箒で ささっと掃くだけの玄関口が、先日はピカピカに磨き上げてあった。すごっ! 「家族の一員として、自分のできることをするのは当たり前」という意見もあるだろうけれど、それでも私は言いたい。「ありがとうね」。

 

その後、ブログで拝見した皆様の言葉が数々 浮かび、娘に尋ねてみた。
娘は答える。「そう思うには、そう思うだけの状況があったからじゃないの? 一緒にして考えたら気の毒よ。私の場合はもっと単純で、今は時間が自由に使えるから、自分がしようと思うことを自分で決めてしてる。(させられてる訳じゃないよ)。それプラスで、家族が『美味しいね!』とか『おお!綺麗になったねぇ』とか言ってくれるという『嬉しいおまけ』が付いてきてるって感じ。 ま、心のどこかで『こうすれば、家族が喜ぶ』って思ってるのかも知れないよ。だけど、それはプレッシャーとは違う。それとね、私がしたことに、もしも、家族全員が無反応だったら つまんないかも。」

う~む。「愛」の反対の言葉は「憎しみ」ではなく「無関心」という、マザー・テレサの言葉が浮かぶ。


思えば、娘の小焼けが生まれて14年。オムツをし、ヨダレを垂らし、お手々パチパチしながら大笑いしてた赤ちゃんが、いつの間にやら中学生になって、こんなことまでしてくれる、こんなことを言うようになっている・・・ということに私は感動する。 ということは、私は休校中の娘がしてくれることを「褒める」というよりは「(母さんは) 嬉しいよ」と伝えたいだけなのかも。

 

★子ども同士の場合

そういえば、新聞のオピニオン欄に 森さん (中学生) の投稿があったことを思い出した。

森さんがまだ小学生だったとき、掃除時間に「褒め言葉のシャワー」をしていたそうだ。 全員が、その人の良いところを一人一個言う。そうすると【自分では気付かないこともみんなが見ていてくれて、とても心が温かくなりました】とのこと。
森さんは続ける。【皆さんも家族や周りの人に 良い言葉をたくさんかけてください。相手だけでなく、自分もうれしくなります】。

ともすれば、おとなも子どもも、相手の嫌な面はすぐに目につくし、ああだの こうだの言いたくなってしまうけれど、森さん達は「相手の良い所を見つけよう」としている。ここにも、「無関心」の反対は「愛」ということが形になっている。 小学生にもなると、相手が適当に言ってるかどうかは判断できる。心にもないようなことを言われると傷つく。
しかし、「その人の良い所を見つけよう」として見つけたことは、森さんが言うように【自分では気付かないことも、みんなが見ていてくれて、とても心が温かくなりました】と繋がっていくのだろう。


褒めるということは【あなたのことを、ちゃんと見ているよ】と伝えることなのかも知れない。

 

☆森さんへ。(このブログを読んでくれているとは思えないけれど)。
同じ1日を過ごすのなら、嫌な言葉を口にするより、良い言葉をたくさん口にした方がいいよねぇ。
相手にきちんと向き合ってみれば、良い所は必ず見つかるもの。 良い所を見つける姿勢を持たずに、【人を褒めることは『お世辞を言ったり、気に入られようと媚びを売ること』】などと感じてしまうような おとなになったら寂しいよね。森さん達の 素直で瑞々しい感性が輝いています。

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