結果がわかって、日が暮れて

「はがきの名文コンクール」の入賞者の発表があった。今年は娘の小焼けも こっそりと応募した気配がある。2 万 5 千分の 1 の確率を新聞紙上で探す。う~む。 母と娘の名は、予想通り (二人ともごめん!) 、ない。

 

二人は どんな「願いごと」を書いたのだろう? 

小焼けがスマホに保存していた応募葉書の写真を見せてくれた。あら? いつも のんびりしてる風なのに、こんなことも考えてたのねぇ・・・。読みながらじ~んとくる。

「これ、なかなか良いんじゃない? もしかしたら、最終選考の辺りの もうひとつ手前の、更に一歩前(どこやねん ? くらいまでは残っていたのかも知れないよ(← 本気でそう思う親バカっぷり)」と言うと、「こっちのは出さなかった」と答える。

私:「えー!どうして? 小焼けの気持ちが素直に表現されてて、とても素敵だなぁ、と母さんは思うけどねぇ」

娘:「思ったまんまを書いたけど、できあがったのを読み返してみたら、なんか照れた。 でねぇ、出すのはやめて、こっちの方を応募したよ」

 

ほぉ、2 枚書いたのね。どれどれ。こちらはお笑い系だ。「オチがイマイチですなぁ」と私の中のおじさんが顔を出す。すると、「お母さんのオヤジギャグを いつも聞かされてる悪影響が出たのかなぁ」だって・・・。

悪かったわねぇ。  以上。

 

私:「投函する前に家族に相談するか、2 枚とも出してみればよかったんじゃない?」(と投函しなかった方の葉書のことを思い、あきらめ悪く言ってみる)

娘:「発表まで黙っていて、突然『 100万円 貰った!(←『大賞』と言わず、賞金額を言うところが、祖母に似ている)』と言って、みんなの『わぁぁぁぁ!』って驚く様子が見たかったんだもん。それに、相談したら 私が言いたかったことと違ってくるかもしれないしね」

そっか。気持ちはわかる。 でも、発想の至る所が おばあちゃん(私の母)に似ている。 恐るべし、遺伝と環境。 

 

「 ( 入賞を逃した仲間の) おばあちゃんを慰めてあげよう」と小焼けが言いだし、電話をかける。

母:( 唐突に)「 4 月に応募したシャープのマスクが 今頃になって当選したのよ」

小焼けと私:「はい? はがきの名文コンクールと何か関係があるの?」

母:( 私達の質問にはお構いなしに、更に続ける )「マスク販売開始のニュースを見て、即、応募したのに、11月になるまでずっと外れてたのよ。それが この前、突然当選メールが来たの。この頃は マスクも 3 分の 1 くらいの値段で手に入るようになったけど、今年始めのマスク不足の中、いち早く国内生産を始めたシャープの心意気に敬意を表して 購入することにしたのよ」

小焼けと私:「うんうん。マスクのことは快挙だったし、最近は『曇らないフェイスシールド』も開発したし、シャープは すごく がんばってるよね」 ( 私共の身内にシャープ関係者はおりません。念のため)

母:「うん。で、マスクの方は応募総数 908 万人で、当選倍率が 104 倍だったんだって・・・。あ~あ、私、ここで『運』を使っちゃったのかも~」

小焼けと私:「えっ!? はがきの名文コンクールって『運』なの?!」 (絶句)

 

 

追記:母は反省したのだそうだ。「わずか  4 分か 5 分で書き上げたものを、審査員の五木寛之さん・村山由佳さん・齋藤孝さん始め、審査員の皆様に読んでいただくのは失礼だったかしらねぇ」。( 昨年の応募から 1 年も経って、今頃 気付きます?) 

「だからね、来年は締め切り直前じゃなくて、常 日頃から もっと周りや自分に向き合って 感じたことをメモして、時間をかけてまとめることにする」

(おっ、素敵な反省 ♪ がんばれ~)

 

 

 ↓ 写真は、長い間 病気と闘っているネット友達へのお見舞いです。

花の香りも、メロンの味も伝わらないけれど、せめてもの応援の気持ちとして。

今年も残り少なくなりましたので、そろそろ 私も心を入れ替えて、「全快祈願の壺はいかがですか?」なんて、不謹慎な冗談は言わずにおこうと思います。

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