言葉に想いを

2018年10月22日

文章を読むのが好きだ。様々な考え方を発見するのも楽しい。
だが、ひどく疲れる時がある。自分と異なる意見に耳を傾ける姿勢がなく、ただ罵倒するだけの文章に出合うと 読み続けるエネルギーがなくなる。

また 喜怒哀楽を全て「やばい」という一言で表現する風潮も寂しい

 

先日、新聞紙面の半分を埋める膨大な量の文章を読んだ。
こんな風に「言葉」に命を吹き込んで「想い」を伝えられる方がいらっしゃるのだなぁ。
豊富な語彙を用いて、静かに 美しく 強く 優しく語られる「想い」。
声高な「主張」とは異なり、深く深く心に染み入ってくる。

 

人生の 遥か先を歩まれている その方の道のりに想いを馳せる。
元来持ち合わせていらしただろう聡明さに加え、積み重ねてこられた努力の日々が その方を作りあげたのだろう。


「すごいなぁ」と私は ひたすら感嘆する。 「やばい」とあまり変わらない自分の語彙力が情けない。数十年経って、私がその方の年齢に近づいたとしても、足元にも及ぶことはないだろう。

 

 折角、こうして自分と向き合う機会があったのに、「今日の反省」が「明日の自分」に結びつかない。
「明日は何食べよう?」という思いが、突然、脳裏をよぎる自分が情けない。


もう寝よう。