同じ名前

2019年6月1日

キャスで三浦さんの話題になった。
私のかすかな記憶は、母の言葉と共にある。
随分前だがTV画面に喜多嶋舞さんが映っていた。すると母が「この方のお母さんは、女優さんだったのよ」と言った。 そして、私は母の説明で『氷点』という作品の内容と、作者の三浦綾子さんのことを知ったのだった。

 

三浦綾子さん」の後に脳裏に浮かんだのは「三浦朱門さん」というお名前。
三浦さん繋がりで、この方が三浦綾子さんのご主人だと早とちりしてしまった。
で、奥様は綾子さん繋がりで、三浦綾子さん=曽野綾子さん?と混乱。後で検索したら、あっ!違った!

 

家族に話すと、「お母さんは新しく知り合った人に『もしや、○○さんとご親戚ですか?』」ってよく尋ねるよ。 同じ名字の人が全員親戚だったら、全国の山本さんや鈴木さんは、お正月に親戚の子ども達へ渡すお年玉で破産するよ。」とあきれたように言う。

 

「う、うん・・・」と応えながら、私は心の中で呟く。
「でもさ、こうやって生きてきたけど、何も困ったことはなかったよ」。


ああ、こうして今日もまた、人生の深みも増さず、体の厚みだけが増すのだろう。