鉛筆削り。3世代あれこれ

 2019年7月20日

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実家にレトロな鉛筆削りがあった。底に刃がついている。

 

母が言う。「私が小学校に入る時には まだ鉛筆削りはなくて、父がナイフで丁寧に鉛筆を削ってくれたの。真新しい筆箱の中に、削り口が綺麗に揃った真新しい鉛筆。寡黙な父がしてくれたことも嬉しくて、筆箱を何度も開けて眺めたのよ」。

 

私が小学入学の時には、ハンドルがついた円柱型の鉛筆削りを買って貰った。
ハンドルをくるくる回すと、一つに繋がった削りかすが、下の透明な箱に溜まる。
それが面白くて何度も削り、まだ一度も使っていない新品の鉛筆を短くしてしまった。

 

娘の入学の時には、祖父母から電動鉛筆削りをプレゼントされた。
鉛筆を差し込むだけで、あっという間に削れるのが珍しいらしく、何度も差し込んで、真新しい鉛筆を短くしてしまった。

 

娘は、紛れもなく私のDNAを受け継いでいたのだった。