小悪魔になれなかった小悪党?

車を運転中、サイドミラーとルームミラーに、後続車の赤色灯がせわしなく点滅 (回転) しているのが映った。「あっ、 パトカー! いつの間に?」と思い、自分の車の速度計とシートベルトを確認する。大丈夫よね? その他に私 悪いことした? 一瞬 焦る。

赤色灯の点滅 (回転) に加え、サイレンも鳴っていれば緊急事態で急がれているのだろうから、こちらもすぐに道を譲らなければ・・・と思って窓を少し開けてみたけれど、サイレンは聞こえなかった。防犯パトロール中なのかな? それとも、私に何かご用でも?

車間距離はあるものの、背後にぴたりと付いて来られると、やたら法定速度を意識して肩が凝る(って、普段はどうなのよ?とツッコまないで・・・)。

 

TV番組『警察24時』を思い出す。防犯パトロール中に、不審な動き (蛇行など) をしている車を発見すると、「あの車 怪しいですね。止めますか?」とパトカー内の警察官二人が会話をした後、マイクで呼びかけ停車させる。そして車の中を探すと白い粉が出てきたりする。プロの洞察力って凄いなぁ・・・と驚いた記憶がよみがえる。

私の車の中に白い粉は? ある! うそっ。ううん、本当にある。 動揺して車が蛇行しないよう気を付けて走る。もし呼び止められたら 観念して、おずおずと 白い粉を差し出しながら 言おう。「これ、さっきスーパーで買った片栗粉です。本当に片栗粉なんです」。

しばらくして、後続のパトカーは左折し 姿が見えなくなった。パトカーの中のお二人は、前の車の運転手(私)がこんなことを考えながら運転しているなんて思いもされなかったことだろう。  

そもそもパトカー(警察官の方達)は善良な市民を守ってくださるのだから 姿が見えると安心するはずなのに、咄嗟に「えっ!私、捕まる?」と犯罪者側に立ってしまうのは私だけ? 警察官の皆様、日々お仕事お疲れさまです。ありがとうございます。

 

運転免許を取得して20年以上経つ。その間にどれだけ捕まった   いえ、言葉を間違えました、ご注意をいただいた かしら?と考える。

☆ 免許取得したばかりの頃、バイパスを高速道路と間違えて速度オーバーで違反切符。

☆ 夫の転勤に伴い 引っ越した数日後、一時停止表示を見落として違反切符。

☆ 同じく慣れない土地で、時間帯によっては「バス・タクシー専用レーン」になるということを知らずに入って違反切符。

☆ 小焼けが幼児の頃、後部座席から 後続のパトカーに にこにこしながら手を振ったらしく 呼び止められ、「お嬢ちゃんの体 全体が真後ろを向いているということは、チャイルドシートはどうなってますか?」と問われた。お~い、小焼けちゃん、いったい何をどうしたら そういう体勢になるの?  自分の命がかかっているのよぉ。

 

ああ、思い出そうとすると、まだまだ出てきそうで情けない。こういう人間を何て呼ぶの?  悪党? え~、なんか怖いし 悲しい。言い訳になるけれど、上記のことは どれもこれも悪意はなかった。故意ではなかった。 せめて「小」をつけて小悪党にしようかな。 う~ん、「小悪党」かぁ・・・、できれば、コケティッシュな「小悪魔」の方が良かったな、とも思うけれど、私には似合わないなぁ。

 

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