うわわ! コロナ感染?!

日に日にコロナ感染者の合計数が増え続け、遂に私の職場でも Bさんが陽性と判明し、Bさんの所属している所は一時閉鎖され、全員自宅待機になったとのこと。

Bさんと私達の所はフロアが異なるし、かなり離れていて普段は接点もない。ところが、私の隣のデスクの Cさん (後輩の男性) が小さな声で言った。「夕暮れさん、僕はそのことが分かる前に、 Dさん (陽性が判明した Bさんの友達) と 飲食を共にしたんですよ。大丈夫かなぁ?」

 

えっ! 今、ここで それ 言います? しかも愛の告白でもない告りを・・・。(まぁ、愛の告白をされても困るけど)。 もしDさんが感染し、飲食を共にした C さんも感染したと仮定すると、隣のデスクの私も危ない? ・・・ということは、私の家族も? 娘の小焼けは入試  ( 第二志望の高校) が直前に迫っている。もしそんな状況に陥り、自宅待機となれば受験できないよね? 第一志望の入試にはまだ日にちがあるけれど、第一志望に合格できなければ、小焼けは行く高校がなくなる! 元々2校しか受験しないつもりだったし、他の私立高校の願書はもう締め切られている。うわっ、焦る。

 

今日に至るまで、私達も感染しないように頑張ってきた。必要な食料品でさえ数日分まとめ買いをしに行き、それも人の少ない時間を選んで大急ぎで済ませるだけで ゆっくり選ぶことさえしない。帰宅するとすぐに消毒。念入りに消毒。行きたい所にも行かず、会いたい人達にも会わず、細心の注意を払い、ひたすら我慢の日々だった。それなのに、思わぬ所からこんなことに・・・。

 

マスメディアが云っている。『コロナに感染した人達は決して悪くないのです。悪いのはコロナですから』。うんうん。そうよね。特に医療従事者の方達が命を削るようにして闘っていらっしゃる姿には ただただ頭が下がる。感染されたと耳にすると、お気の毒で胸がいっぱいにもなる。

他の職業の方達も、感染予防に精一杯の努力をされている。それでも感染してしまうこともある。身近な所にまで じわりじわりと忍び寄って来ているコロナの恐怖。Bさんも仕事熱心な きちんとした人だったと聞く。誰を恨んでもいけない。

頭の中では分かっているのに、いざ、我が娘のこととなると あたふたしてしまう自分が情けなくもある。

 

帰宅した後、新聞に『いつ・どこで・どの年代の人が・どのような状態で感染したか』が載っているのを思い出した。(個人を特定できないように配慮されている)

少し前に『10代・20代の人達がカラオケで』というのがあった。その内の数名が陽性だったとのこと。この数名は家族と同居していて、彼らの濃厚接触者となった家族のそれぞれの職場・学校でまた陽性の人が出る。こうして、ねずみ算式に増えて行き、回り回って顔も知らない人達を巻き込んで感染が広がっていく。

 

新聞を眺めながら「だいたいねぇ、なんでこの時期にカラオケ?!」という思いがこみ上げてくる。防げる感染もあるんじゃないの? 

また、緊急事態宣言下の東京で、深夜まで銀座のクラブを ハシゴしていた国会議員達がいたそうな。しかも、一人はキャバクラやガールズバーの支払いに政治資金を流用していたとのこと。報道番組を見ながら 怒り心頭に発する。「国民に夜間の外出自粛を求める中で、なんということよ! 個人事業主の中には経営が成り立たなくなって倒産したり、自殺にまで追い込まれる人達もいるのに・・・。役職辞任したとはいえ、こんな議員はアンポンタン過ぎる。大馬鹿タレだ! しかも、なぁに、あの謝り方は!」と口をついて出る。怒りの矛先があちらこちらへと、とっちらかって行く。

 

傍にいた娘が「あ~あ、そんな乱暴な言葉を使うと、ひいおばあちゃんに叱られるよ。ほら、今、お母さんの髪がふわりと揺れたよ。きっとひいおばあちゃんが、お母さんの頭を冷やそうと思ってフーフーと息を吹きかけたに違いないよ」と言う。(髪が揺れたのは怒りのあまり、私が頭を振ったせいだと思うけれど、小焼けが言うように、ひいおばあちゃんが心配してるのかしら?)

 

娘の のんびりした口調に、私は思わず付け加える。「もし、職場の隣のデスクの人が陽性だったら、小焼けだって外出禁止になって、第二志望の高校は受験できなくなるかもしれないのよ。そんなことになったらどうするの ?」。

変わらない口調で 娘が答える。「そうなったら仕方ない。第一志望の高校に合格するように必死にがんばるしかないよ」

私:「高校を1つしか受験できなければ、もしも、もしもよ、第一志望の高校が不合格になったら、小焼けは行く高校がなくなるのよ。どうするの?(こんなことを口にしてはいけないのは分かっているのに ついつい 口にしてしまう。娘よ、ごめん !(3年前は数学の問題で、小数点の人まで小舟に乗せようとしていた小焼けが、数学が得意科目になるほど頑張ってきたのに、受験すらできなくなるなんて、あまりに不憫だ)

娘:「う~ん。そうなったら、また来年挑戦かなぁ。高校浪人ってあまり聞かないから、お母さん、ブログのネタができるじゃない? 1 年も書き続けられるよ」

なんじゃ、この問答は・・・。肝がすわっているというか、なんというか・・・。

 

そういえば、娘宛に色紙が届いたのだった。中学で同じ部活だった先輩達からで、小焼けが第一志望としている高校へ進学した人達からだった。

「小焼けちゃん、絶対合格して また一緒の部活で楽しくがんばろうね」という大きな文字を中心に、受験までに 押さえておかねばならない学習ポイントや 精神面でのアドバイスなど細やかに、温かく頼もしい言葉が並んでいる。小焼けの憧れの E 先輩からのもあった。 《こけたら立ちなはれ。立ったら歩きなはれ》

「うはは。E 先輩ったら、慰めモードに入ってる?!」と小焼けが ゲラゲラ笑う。E 君らしい優しさが伝わってくる。

 

一緒に笑っている内に、命さえあれば、あとは何とかなるように思えてきた。

 

 

仲良しの E 先輩のことはここにあります ↓ 

yugure-suifuyou.hatenablog.com

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パソコンが不具合を起こし 修理に出しておりました。コメントやスターをくださっていた方達へのお返事がすっかり遅くなって申し訳ありません。

ようやく戻ってきましたので、長い間 拝読できなった皆様のブログを これから訪問させていただきますね。ひとまず皆様の記事のタイトルだけを遡ってみると、膨大な量になりました。ゆっくり少しずつ楽しみに読ませていただきます。

 

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