電子辞書と 枕と 炊飯器と 娘と私

「おばあちゃんが、電子辞書を買ってくれるって!」と娘 (小焼け) が言う。そういえば、「友達はみんな電子辞書を持っていて、勉強も はかどるらしいよ」と以前言っていたような・・・。小中学生のいう「みんな」は大体「数名」だし、電子辞書は確かに便利だけれど 高校生になる時でいいかな?と思って、 私は聞き流していた。 

それなのに、なぜ突然に おばあちゃんからそんな話が出るの? 不思議に思って尋ねると、私のブログが発端らしい。あらら。 ↓  

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  ↑  これを読んだおばあちゃんが「バスを待つ間も勉強してるの? 偉いわねぇ」とLINEで褒めてくれて「小焼けちゃんに ご褒美をあげたくなっちゃったわ」という話になったらしい。(あのですねぇ、小焼けがこんな風に勉強したのは この日だけです ってば・・・)← 私の心の声。

 

その後、「ご褒美」に関して、二人の間でいろいろやりとりがあったらしい。まずは電子辞書が候補にあがり、更に小焼けは「苦手な教科もすっごい頑張るからね、学年末テストと通知表で  良い結果が出たら、枕か 圧力 I H 炊飯器も追加していい?」と交渉したらしい。 なんじゃそれ~!! 今申し込むと「○○と××も付いてきます」的な、有能な営業の人か?!  しかも、枕・炊飯器って、中学生にしては  シュール過ぎる おまけじゃない?  (私の心の声)。

 

詳しく尋ねると、小焼けは「おばあちゃんちに泊まった時、枕がすごく心地良かった。幅がベッドと同じほどあるから寝返りをしてもどっか行ちゃうこともないし、頭の部分は高さがあるけど、背中に行くにつれて ゆるやかに傾斜してるから、首・肩など体のどこの部分にもフィットするよ。これだと お母さんがよく眠れて喜ぶと思った」と言う。 そういえば、私は朝 目覚めて「ああ、首が痛い、肩が痛い。寝た気がしない」と言う時がある。それを覚えていたのね。

で、圧力 IH 炊飯器は? 「おばあちゃんちの炊きたてご飯はとびきり美味しいもん。ウチのとは全然違うよ。これだと何杯でもおかわりするよ。お母さんも白いご飯大好きでしょ?」。

ふむふむ。思い起こしてみれば、おばあちゃんちから帰ってきた時に、枕と炊飯器の話もしていたことがあった。私はこの話に「我が家でも その内、買えるといいねぇ」と返事した後、そのまま忘れていた。

そして、今回再び登場した これら二つ。  えっ! 私のために? 傾斜のついた幅広枕と、圧力IH 炊飯器を?  なんかケナゲ・・・。ありがと。

 

母に「電子辞書を買ってくれるんだって?」とLINEすると返事が来た。「辞書の他にも、小焼けちゃんは 枕だの炊飯器だの実用品を候補にあげてたわよ。私が子どもだった頃の、近所の商店街の歳末福引大会の景品を思い出しちゃったわ」という文章と共に、大笑いしているスタンプがあった。

追加の文もきた。「あの時 私が引いたのが  一等賞の大当たりだったのよ。箱に入った大きな新巻鮭で、家族一同で 大喜びしたのを覚えてる。 二等賞以下の景品も ちょっと贅沢な食料品とか 実用品でね。あの頃はまだみんなが一生懸命働いていた、まさに昭和の時代。令和になったというのに 小焼けちゃんったら タイムスリップしたようなことを言うわねぇ」。

 

思えば、以前にも 私は (心の中で) 母に言ったことがある。「小焼けを応援してくれるのはありがたいけれど、馬の鼻先に人参をぶら下げるような教育方針ってどうなのかしらねぇ?」。(せっかくの母の気持ちに水をさすようで申し訳ないと思いつつ・・・)。  ↓  

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 そして、今回。  あの時  (心の中で)  言った言葉とは裏腹に、「体にフィットして寝心地の良さそうな、ゆるやかに傾斜のついた大きな枕」と「かまど ご飯のようにふっくらと炊き上がる 圧力 IH 炊飯器」が目の前をちらちらする私であった・・・。

小焼け、勉強 がんばるのですよ ♪ (そっとつぶやく)

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